相続と興信所

 相続を念頭に置いた調査依頼を受件する機会がある。

ある程度の資産を有する一族や、一代で財をなした家族からの依頼が殆どである。裕福な家庭にも抱えている問題がある事に気づかされる。遺産相続に関わる調査や認知された戸籍外の子供の有無とその生活環境などが主な調査内容である。

諸問題が表面化しないための調査といえる。

時に身内同士の探り合いともとれる依頼もある。相続を有利に運ぶため「スキャンダラス」な事柄を欲して調査に着手する。対象人物の素行調査を行い日常を把握し世間的に問題な行動を表面化させる調査である。このような調査は個人の探偵が受件できるレベルを超えた調査内容になる。本当の意味での「調査力」と経験値がなければ調査に着手できない。

興信所の総合力があって実現する調査案件と言える。