ロマ族の白人少女

先日、こんなニュースを見ました。
ギリシャ中部の少民族ロマ族の集落で白人の少女が保護されたようです。少女の両親だと名乗るロマ族の夫婦からギリシャ警察によって無理矢理引き裂き、保護したと報じられていました。ロマ族の夫婦は誘拐の疑いで逮捕されたようです。しかし、今日あらたなこの事件の新たなニュースを目にしました。なんとロマ族の夫婦と白人の少女は家族であり、実子だと判明したとのことです。少女は無事両親のもとへ返されたとのことです。今回の事件は明らかにロマに対する社会の差別や偏見が原因だと思います。誘拐に関して夫婦は容疑を否認、少女は実の親から引き取って養子にしたと主張したそうです。人権保護団体アムネスティ・インターナショナルによれば、ギリシャをはじめ、欧州ではロマに対する差別や偏見が根強く存在しているそうです。今回の事件にも、ロマが子どもを誘拐して強制的に働かせているという古くからの偏見が付きまとっていることにより起きたことではないかとのことです。そのような偏見や差別が残念ながら完全には拭いきれていないのが現実問題です。人種差別は昔から大きな問題として取り上げられることが多く、私たちも学校などで多くを学びましたが、実際にこのような事件が起きてしまうような深刻な問題がまだまだ山積みなんだとあらためて思いました。少女が無事に両親のもとへ返されて本当に良かったと思いました。
実子であるにも関わらず誘拐の疑いをかけられた両親の気持ちを考えるといたたまれないです。