知力と体力

探偵になるにはライセンスはいりませんが公安委員会への届け出が必要となります。

だからこそ、個人の能力の差がハッキリ出る職業とも言えます。

探偵事務所での仕事は、テレビで見るような刑事事件はほとんどなく、たいていは民事の調査依頼です。

浮気の証拠を掴む事や人探しなどですね。

仕事の割合としては浮気の調査依頼がもっとも多くなっています。

探偵に必要な能力は、調査に必要な機材を適切に扱えることももちろんですが、一番は根気強さ。

すぐに諦めてしまうようでは務まりません。

それから記憶力や機転がきくことも大切です。

ですから学校の勉強がいくら良かったとしても、探偵として成功するかはわかりません。

探偵の仕事には尾行がつきものです。

ですから、体型などに特徴がある人は難しいでしょう。

あまりに身長が高かったり、太っていると目立ってしまいますからね。

体力勝負の探偵業ですが、女性の探偵もニーズが高いんですよ。

男性では入れないところまで追跡できますし、なにより対象者に警戒心を抱かせにくいのです。

最近、ストーカーの犯人が探偵社を利用して情報を集めていたことが問題になりました。

これに対して興信所や探偵社の対策としては、依頼目的がハッキリしない場合、犯罪目的だと疑わしい場合においては、依頼を断る様にしています。

体力と精神力

 探偵は地味な日常を送っている。依頼が入ると「対象者より早起きし対象者の就寝」を見届ける。人によっては「ハードな毎日」と思う様だが慣れてしまえば問題ない。

探偵のプライベートは「地味」そのもの。(私個人の場合)

多くの依頼現場は「調査終了後帰宅し、食事して寝る」を繰り返す日常が進行してゆく。現場が「生活の場」と言っても過言ではないと思う。そんな毎日のなかで「現場にとけ込む術」を自然と体得してゆく。

個人的な考えになるが調査に日数が掛かれば掛かる程、現場にとけ込めなければ悪循環が発生する。

周辺住人の警戒心に触れたり、遠回りに対象者の身内に存在を悟られたり。これらが悪循環の最たる物と言える。全ての調査現場が悪循環になる訳ではないが「現代社会の防犯意識」が高まった事から、一昔前と同じ調査の手法では通用しない現状にある。

昔の探偵より「現代の探偵」に求められる「体力と精神力」は並大抵ではない。