興信所の料金・費用・経費のシステムについて
料金・費用のトラブルを避けるために
今まで興信所や探偵に一度も調査を依頼した事がない方にとっては、探偵・興信所の調査料金は非常にわかりにくいのではないでしょうか。
正直申しまして、この業界では調査料金・費用についてのトラブルが非常に多いです。
- 「高額な解約料をとられた」
- 「無理に高額の契約をさせられた」
- 「何に必要か明確でない費用を請求された」
- 「事前に聞いていた料金と異なる費用を請求された」
- 「そもそもホームページに書いてある料金と違う」
その他「脅された」「騙された」などとして訴訟を起こされたり、逮捕されたりしている興信所・探偵業者も存在します。
この業界では抜群の知名度を誇る興信所・探偵業者でも、実際に集団訴訟を起こされた例があるので決してこれらの例外とは言えません。
他にも御依頼者様側の一方的な誤解やご理解不足、興信所・探偵業者側の説明不足によって生まれてしまうトラブルなどもあります。
本来であれば業界自身がトラブル回避に積極的に取り組むべきなのですが、とりあえずここでは御依頼者様がそのようなトラブルを避けるための情報を事前に知って頂けるよう、興信所や探偵における一般的な料金システムについて記載してみたいと思います。
料金システム
1.「時間料金制」
時間料金制は浮気調査や素行調査等、尾行・張り込みを行う「行動調査」に適用されている一般的な料金システムです。
行動調査を行った時間によって料金が決まります。
多くの場合「調査員1名1時間○千円」という表示がされているかと思います。
ここで気を付けなければならないのは、時間料金制の場合、ほとんどの興信所・探偵業者が「調査員2名」からの契約としていることです。
つまり、一般的に表示されている金額「調査員1名1時間○千円」の2倍の値段が本来の1時間単位の料金となります。
さらに多くの場合、例えば「3時間から」「4時間から」等の最低契約時間が定められていますので、時間料金制では「1時間○千円×最低契約時間×調査員2名」の料金が少なくともかかるとご理解下さい。
また、延長料金については1時間単位の探偵事務所・興信所が多いです。
時間料金制の調査の例
- 浮気調査
- 素行調査
- 勤務先調査
- 所在調査
メリット
調査状況で予定より短縮・延長など調査時間をコントロールできる
デメリット
最低契約時間がある
2.「定額料金制」
定額料金制は、10時間程度の長時間をまとめて契約することによって、1時間単位の料金が割り引かれるシステムです。
調査当日に長時間の調査を想定されている方にとってはお得感はあります。
但し、定額料金で契約した金額は、当日どんなに調査時間を短縮したとしても定額契約のため全額の支払いとなります。
例えば、12時間の定額料金で契約したところ、当日の調査状況により御依頼者が4時間で打ち切りたくなったとします。
4時間で打ち切ることもできますが、残りの8時間分の料金が返金されることはなく、全額の支払いになるということです。
1時間単位で考えればお得かもしれませんが、そもそも本当に長時間の調査が必要なのかを事前によく考慮される必要があるかと思います。
定額料金制の調査の例
- 浮気調査
- 素行調査
メリット
1時間単価ではお得
デメリット
途中で調査を終わりにしたくても定額分は全額支払い
3.「パック料金制」
パック料金制とは、30時間や50時間等をまとめて契約することによって、1時間単価が割り引かれる料金システムです。
定額料金制と同じく1時間単価で計算するとお得となります。
さらに、例えば30時間のパック契約をした場合、今日は6時間で調査終了、明日は4時間の調査を予定、のように契約時間分をご自身で自由に消費することができます。
しかし、契約時間に「消費期限」が設定されており、30時間契約で消費期限が1週間の場合、1週間内に合計30時間の調査を行わなければ余った時間分の費用が損失となってしまいます。
「無駄な調査時間」が発生するとは想定されていない方も多いかと思いますが、必要のない調査をしなければならない状況にならぬようご注意下さい。
パック料金制の調査の例
- 浮気調査
- 素行調査
メリット
契約時間を調査状況に合わせて自由に使うことができる。
デメリット
契約時間の消費期限が設けられている
4.「成功報酬制」
成功報酬制は文字通り、調査が成功した場合に費用を支払う料金システムです。
「完全成功報酬制」と呼ばれる場合もあります。
主に対象者の所在を調べる所在調査、情報収集系調査等に採用されています。
一部の興信所・探偵業者の中には浮気調査(不倫調査)においても成功報酬制を採用している例が見られます。
しかし情報を得る調査とは違い、浮気調査では成功条件が曖昧になっている悪質なケースが危惧されます。
通常なら「浮気の証拠取得」が成功条件のはずですが、担当者の話や契約書内容の成功条件を良く確認してから契約したほうがよろしいでしょう。
成功報酬制の調査の例
- 所在調査
- 情報収集系調査
メリット
成功条件を満たさない場合は費用はかからない
デメリット
成功条件が曖昧または容易であるなど悪質なケースがある
5.「着手金+成功報酬制」
これは成功報酬とは別に「着手金」がかかる料金システムです。
調査が成功しなかった場合は着手金のみが調査料金となり成功報酬は発生しません。
主に人探し調査など長期間の実働が必要な調査に採用されます。
債権回収を謳い、何もせずに着手金だけを詐取したという実際の事件がありましたのでご注意下さい。
着手金+成功報酬制の調査の例
- 人探し調査(家出調査)
- 情報収集系調査
メリット
特になし、調査の種類による特殊な契約
デメリット
着手金目的の悪質な詐欺のケースがある
6.「特定の調査における独自設定料金」
信用調査や身辺調査、結婚調査などの特定の調査では、あらかじめ金額が設定されています。
オプション調査等を追加すると、その都度、追加料金が発生する仕組みであるのが通常です。
特定の調査の例
- 結婚調査
- 身辺調査
- 信用調査
経費について
御依頼者が疑問に思う費用の一つに「経費」があるのではないでしょうか。
探偵・興信所の調査における経費とは、調査を遂行する上でかかった交通費などの総額です。
主な経費項目
- 電車賃
- バス賃
- タクシー代
- 飛行機代
- 車両使用料
- 高速道路使用料
- ガソリン代
- コインパーキング代
- 施設利用料
- 宿泊費
- 調査員の調査現地入り費用
- 調査員の帰社費用 等
対象者が様々な移動手段を使ったり、調査日数が長くなる、遠方へ行くほど経費項目も多くなる可能性が高いとご理解下さい。
但し飛行機代や施設使用料・宿泊費はレアケースです。
少し例を挙げてご説明したいと思います。
調査経費の例
対象者勤務先より張り込み開始
↓
対象者が徒歩にて勤務先を出る
↓
JR池袋駅より電車移動
↓
↓(電車賃140円)
↓
JR巣鴨駅にて降車
↓
徒歩にて対象者自宅へ帰宅
↓
調査終了
上記の例で言えば、調査にかかった経費は対象者が電車移動した140円×2(通常は調査員2名)=280円となります。
これに調査員の現地入り・帰社の交通費がプラスされて経費の総額となりますが、毎回このような金額となるわけではなく、対象者の行動次第で経費は変動します。
探偵業者は御依頼者に対して事前に「概算見積り」を提示することが義務付けられていますが、あくまで「概算」となります。
特に尾行による調査は対象者の意思や行動によるため、正確な見積もりが現実的に不可能であることをご了承下さい。
当興信所の料金制
興信所アーガスリサーチは尾行・張り込みを行う調査については「時間料金制」を採用しています。
また、原則として「後払い制」によるお支払いとなっておりますのでご安心できます。
調査員1名(尾行) | |
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時間帯 | 料金(1時間) |
09:00~17:00 | 8,000円 |
06:00~09:00 17:00~23:00 | 10,000円 |
23:00~06:00 | 12,000円 |
土曜日 | 1,000円割増 |
日・祝日 | 2,000円割増 |
その他の調査につきましては、大変お手数ですが「料金表」のご確認もしくは当興信所までお問い合わせください。