幸せと欲求、そして浮気や不倫

現代社会において幸せな日常生活に欠かせない条件と言えば、経済的に満たされていることの他、「精神的にも満たされている」ことがまず挙げられるかと思います。

そして、精神的に満たされない日常を送っているという人がおこなうべきことは「今の身近な人たちをより知ること」ではないでしょうか。

家族や親類、友人・仕事上の知人、そして恋人や結婚相手などの人物達を少しでも深く知り、お互いを深く理解しあう状況に到達すれば、結果的に精神的に満たされた日常生活を得ることとなるでしょう。

深い信頼関係は「お金には換えられないモノ」であり、どのような人物であっても「信頼できる人」が存在しなければ幸せな日常生活は得られず、孤独な日常生活の領域で人生を送ることにしかなりません。

例えば、結婚して子供を持ち家庭を築いても、パートナーや子供達の上辺だけしか見えていない日常生活を送ってしまうと身近な人物の本質を知らない家族関係となってしまい、些細なトラブルや問題で家庭が大きく揺らぐ状況となってしまいます。

探偵である私たちが関わる「浮気に関わる相談」はこのようなトラブルや問題の最たるケースの一つと言えるでしょう。

満たされない欲求のはけ口を浮気や不倫に見いだす人は少なくなく、自身をより想ってくれる誰かに気持ちが傾き、家庭を顧みない状況に陥ってしまいます。

「自身にとっての幸せとは何か?」を勘違いし、浮気や不倫に幸せが存在していると考えて行動してしまうのです。

確かに恋愛は一時的な快楽や満たされた時間を与えてくれるものではあります。

しかし、浮気の熱が冷め「浮気や不倫と引き換えに失うモノ」を理解した時、多くの人は浮気や不倫を後悔し、過ちに気づくことになるはずです。

本来の幸せな日常生活は、決して浮気や不倫から得られるものではないと思います。

罪悪感をもって家族との日常生活を送らなければならないことや、一生消すことのできない自分の淫らな行為を背負って生きる今後の人生。

誰にでも「満たされない欲求や幸せ」はあることでしょう。

しかし、その欲求が満たされる事が幸せだと勘違いする考え方は危険です。

欲求が満たされる事と幸せを実感する事は「別物」であり、いくつになっても欲求は消えることなく尽きることもありません。