探偵像

依頼人が想像する探偵像は実にさまざまである。

トムクルーズが映画で演じたスパイを想像し「不可能を可能にする男」が実在するかのように探偵にイメージを重ねられても・・・・

他には小説に登場する「金田一先生」的な想像をお持ちでご来社される相談者も現実に存在し少々調子が狂うこともしばしば。

現実の探偵が行う調査をご説明し「生身の人間による等身大の調査」をご理解いただくことから始まり、その調査に関わる費用説明や調査に要する日数なども合わせてご理解いただく。

もし、この御説明に理解が得られない場合は調査を契約するには至らない。

誠実な探偵であるならば「御依頼者の理解」を抜きにした調査委任契約は行わない。探偵業法にそった「必要事項説明の義務」を怠る可能性が否定できない理由が存在しているからに他ならない。

現実に存在する探偵は「法規にしたがい誠実な対応」を御依頼者に実施しなければ「ご依頼を承る」ことができない存在なのである。

探偵の基本

探偵の基本はシンプルで理解しやすい。

探偵業務について日が浅い人物であっても「基本さえ心がけて業務を行って」いれば「探偵と呼ばれる資格がある」といえるだろう。

簡単な基本は日常業務の全てに相通じている。報告書に掲載する「画像選び一つ」をとっても「少しでも良い画像を」と考える探偵と「状況が理解できれば何でも良い」と考える探偵に別れるところだろう。

依頼人にとって「優秀な探偵」がどちらの探偵か?あらためて言葉にする必要はないだろう。

他にも探偵の優劣を判断する場面はある。

長期間に及ぶ調査案件において「退屈な日常の繰り返しを調査」する事があるが、殆どの探偵は「機械的な調査」を繰り返し実施するだけになる。同じ状況の中にも細かな変化を見つけ出す「調査人として必要なモチベーション」を維持継続し高める行為が出来る探偵は基本が出来ている。

このお話しは「探偵の基本」が何であるかを問うている。

探偵業務に従事している方ならば「即答できる基本」である。この問いに答えられない探偵が存在する事は無いと信じている。

2度手間

どのような職業についていても「行った業務にミスがないか確認」する事は一般的に常識といえる。

時間を有効につかう心がけは大いにけっこうな考え方

と思うが、「確認をおこたった時間の短縮」は無意味であり2度手間3度手間の原因になる。

仕事の電話一本を例にあげても「誰に何の用件で連絡した」か意図が電話口の相手に伝わらなければ「意味不明な通話」となってしまうことだろう。

簡単な連絡の電話に2,3回の通話を要していては「常識的な業務連絡の範囲」を逸脱した状況と判断でき、改善しなければ世間的には「常識の無い業務」を行う業者との認識をうけてしまう。

基本的な事柄を曖昧にせず「基本からコツコツ積み重ねる」努力をおこたっていてはけない。

探偵業に関して言えば「依頼人との連絡や判断を仰ぐ」連絡場面で2度手間3度手間は探偵の基本的資質が表面化しやすく「探偵の信頼度」にも関わる重要なポイントとなることは常識である。

このような基本的な業務をスムーズにこなせる探偵は信頼できる要素があるとも言える。

探偵としてあたりまえ

探偵は依頼人の力になる職業である。

しかし、一部の探偵による悪意の営業行為により「探偵業界全体のイメージはどん底」といえる。何故、悪意の営業を取り締まらないか?

理解できない。

法律が機能しないならば新たに規制が増える事だろう。探偵業法ですら探偵としての活動に制限がかかった状態なのに「これ以上の制約・規制」は探偵の基本的な必要性に関わる範囲にまで及ぶ。

探偵が必要ない社会がくるかもしれない。

必要正義のための調査や自己防衛の為の調査までも行えない法をいかがなモノと考えるか?ご自分が自己防衛のために調査を行えない状況をあなたはどうおもうか?

これ以上のやり過ぎは的外れであると「はっきり断言できる」のである。

法律も的を得てなければ悪意の探偵を取り締まることはいつまでたっても出来ないだろう。

的を絞る

 御依頼人が何を欲しているか?

探偵が依頼人から信用を得る上で外せないポイントである。的外れな考えを提案して結果が得られない程、探偵としての評価に関わることはない。どのような方法が一番効率的で現実的に可能性が高いか?自問自答をくりかえし「最良の提案」を依頼人と調整しなければならない。

依頼人の納得がなければトラブルに発展しかねない。当たり前の探偵業務に思えるが理想的な提案が「現場にマッチするか?」は運の要素が多分にあるため100%の自信をもって依頼人に向き合える探偵など存在しない。現実は厳しいのである。

高確率で誰もが石橋を渡るような堅実な可能性にかけるか?

誰もが避けて通る吊り橋を感を頼りに突き進むか?

いずれの判断も依頼人の同意の基に行われる。