過去の浮気調査

ご相談者の中に「過去の浮気調査」をご希望してくる方がごくまれにお見えになります。

よくあるパターンとして

「カード明細書を確認したら先々月の何日に○○ホテルを利用していたのがわかったので状況実態を調べて欲しい。」

「財布の中にあった領収書を見たら3日前にレストランで2人で食事をしていたので誰と食事をしていたのか調べて欲しい。」

などなど。

前述のホテル等の利用・宿泊に関しては、現在はほぼ調査不可能です。

まずホテル側の協力が一切得られなくなっています。

これは個人情報保護法によって守秘義務が徹底されていることにより、たとえ身内や配偶者が行ってもお客様についての事は教えて貰えません。

ホテル側の信用問題に発展してしまうためで民間調査会社も同様です。

以前、観光旅館などでは仲居さんなどにお礼金を包み情報を得られた過去もありましたが、裁判での出廷証言まではなかなか得ることはできないのが現状です。

最近は社員教育も徹底しており、ホテル同様に難しくなってきています。

飲食店などの件では、現在でも多少のお礼金を包んだり、客を装うことをしなくても協力してくれるお店はあることはあるのですが、どのような人物と一緒に来てどのような雰囲気であったか程度の情報を得られたとしても、浮気調査としての最大の目的である浮気の証拠としては不十分です。

仮に異性とどんなに親しく飲食をしていたとしても、不貞行為の定義では二人に性行為があったことが推認されなければならず、飲食という行為それだけでは不貞行為として認められることはまずないからです。

今現在で進行中の状況を尾行によって確認していき、写真や映像など言い逃れがきかない決定的な証拠を手に入れる、というのが浮気調査の一般的なあり方となります。

民事訴訟で相手方を訴えた場合、裁判所から通知をしてもらい任意でホテルや旅館等に宿泊記録等を開示してもらうことは可能ですが、訴訟上の手続きであるので証拠もろくにない状況で相手方を訴えることは危険と言えます。

ですので、浮気が続いているのであれば、困難な過去の細部を調べるよりも現在進行中の出来事を尾行によって調べることをお勧めいたします。