探偵のイメージと現実

フィクションの世界で活躍する探偵は型破りで法律を無視できる。現実に平成という時代に実在する探偵達は「探偵としての常識」をもって調査を実施しなければ廃業を余儀なくされる。現実社会の探偵に格好良さはみじんもない。

現実社会の探偵は世間の常識や風潮に敏感なアンテナを持ち、緻密に情報収集活動を行う。はっきり申し上げて「地味な仕事である」。探偵以上に地味な仕事内容を見たことがないくらいである。

そんな実際の探偵とは対照的に架空の探偵は自由気ままに「自分の生き方」を前面に打ち出し生きて行ける。思うがままに生きる事は現実社会においては「リスク」が存在し選択しがたい傾向が強い。理想や夢は持っていても現実という高いハードルを越えられない方がほとんどだろう。

探偵に限らず「肩書からのイメージと現実のギャップ」は想像以上にかけ離れ「イメージダウン」の傾向にある。

少しでも理想に近づきたい「この気持ち」が残っているだけ夢があるのかもしれない。

常識ある探偵

 社会的に良識や常識がなければ「探偵業」は営んでゆけないと言える。

一般常識があり「適切な判断」が下せる探偵は頼もしく依頼する価値があると言える。問い合わせや相談の段階で「探偵との会話」の中に「常識外れな判断」や「見当違いの認識」がある場合には依頼を見送る事が選択として望ましい。理由は簡単で「調査の無駄」が多く出るからである。

探偵が選択する調査方針が見当違いの常識や認識が基準だった場合に調査はスムーズに進行する事が無い。

長年の経験は刻一刻変化していて「日々、変化する社会」に対応した判断が求められる事は言う迄もなく、謙虚に「依頼に向かう姿勢」がある探偵であれば問題無いと言えるが「過去の結果や傾向」にとらわれすぎる調査方針はベストな状況を生み出し難い一面も持っている。

迷いすぎ

 迷う事は大切である。

失敗を恐れて「選択ミス」をしない為に立ち止まって停滞している。経験値の低い人物が選択に困る状況は当たり前なので仕方がない。

経験値がある人物が「迷う」事は周囲からみて「何故?」の疑問符がつく。体調でも悪いのか?はたまた、悩みごとでも?大病を抱えて辛い?ただの凡ミス?

探偵は「一人の人物を見て」報酬を得る。迷いなどとは無縁の業種と個人的には考えて調査現場に立ってきた「瞬時の判断」を迫られるので判断ミスは業務上命取り。

時代や流行は常に変化し「探偵の常識」も当然変化する。10年前の常識が判断基準では対応が効かない。常時、時代にあったアンテナを張り巡らせ新鮮な情報を届ける職業でもある。例えるならば「最新のセキュリティーについての知識」であったり現在流行しているアイテム「i pad」の利便性や機能でもある。

はったりやいい加減な知識は不要である。