探偵の基本

探偵の基本はシンプルで理解しやすい。

探偵業務について日が浅い人物であっても「基本さえ心がけて業務を行って」いれば「探偵と呼ばれる資格がある」といえるだろう。

簡単な基本は日常業務の全てに相通じている。報告書に掲載する「画像選び一つ」をとっても「少しでも良い画像を」と考える探偵と「状況が理解できれば何でも良い」と考える探偵に別れるところだろう。

依頼人にとって「優秀な探偵」がどちらの探偵か?あらためて言葉にする必要はないだろう。

他にも探偵の優劣を判断する場面はある。

長期間に及ぶ調査案件において「退屈な日常の繰り返しを調査」する事があるが、殆どの探偵は「機械的な調査」を繰り返し実施するだけになる。同じ状況の中にも細かな変化を見つけ出す「調査人として必要なモチベーション」を維持継続し高める行為が出来る探偵は基本が出来ている。

このお話しは「探偵の基本」が何であるかを問うている。

探偵業務に従事している方ならば「即答できる基本」である。この問いに答えられない探偵が存在する事は無いと信じている。

優秀な探偵 1

 優秀な探偵が本当に存在するか?テレビドラマや映画、小説の中だけの存在かと思われがちだが「実在する優秀な探偵」の特徴を幾つかお話ししたい。

私、個人が「優秀」と感じた探偵は過去に2人だけ存在している。2人のうち1人は探偵をやめてしまったが、残る1人は現役で業界内では知られた存在である。

数十年中に数多くの調査員や探偵と現場で時間を共有し、数々の案件を経験してきて「たったの2人」だけである。ハードな探偵業にあって当然の人数ともいえる。

個人的な意見である事を前提にお話ししたい。

優秀な探偵に必要な条件は「器用」であることと考える。理由は「想定外の事態」が多い調査現場で探偵は臨機応変をせまられる。器用な探偵は予想外の展開を「顔色ひとつ変えず」乗り切る。

機材のトラブルが起きても平然と代用品で結果を出す。文章にすると簡潔になってしまうが実際の現場で一部始終を見せつけられると圧巻である。