探偵の原点

 探偵は秘密裏に情報を収集し依頼人に有意義な報告を行う職業である。

昭和の時代は上記の定義が「探偵」に当てはまっていたと考える。現代も同様の定義がふさわしいかは疑問である。個人情報の取り扱いに制約が多く依頼する立場の人物に「調査の必要な理由」を伺い違法性が無いか判断し「同意を得て」調査活動を行わなければならない。当然の事ながら「実施される調査」も違法性があってはならない。

何が言いたいか?「現代は秘密裏に情報を得られない」現状である。

個人情報の取得に制限があり「正当な事由」無くして正確な情報入手は出来ないと言える。そんな法規制の現状にあり探偵が職業として将来存続するか?疑問に思う今日この頃、廃業を余儀なくされる大手探偵社や新規参入業者はこの先増加傾向が予想される。存続してゆく探偵達は「本業」を持った片手間探偵になり「仕事のクオリティー」を危ぐする声を多く聞く。

このような時代だからこそ「探偵一本」でやって行ける業者の信頼価値は高いと個人的には考えている。