スムーズな調査

 問題なく御依頼者がのぞむ調査結果が得られる案件には共通した要点が存在している。要点とは探偵との打ち合わせ時に「的確な情報」を提供できているか?である。

探偵が御依頼者の情報に沿った調査を実施した場合は「有効な情報」の量で考えられる調査手段が異なり調査に要する時間や費用に大幅な差が生じる。勿論、調査時間や期間が短く調査費用も安く調査報告もスムーズに行われる意。全ての案件が該当するとは言えないが多くの場合「上記のメリット」が期待できるため御依頼者がスムーズな調査を希望されるならば「事前情報の量」と「情報の正確さ」が調査報告に大きく影響する事は憶えておいていただきたい。

近年は個人情報保護の観点から「情報を得る」行為が困難になったと言える。プロの探偵と言えどもこのハードルは確実にスムーズな調査の妨げになる。一般の方が個人情報を入手する方法は法的手段にのっとり時間を掛けて「情報開示」の是非を待つ方法のみと思われる。抱えている問題やトラブルにタイミングが存在したならば「間に合わない」手法でしか情報は得られない世の中なのである。

プロの仕事

探偵が行うプロの調査に妥協は許されない。

調査を実施し過程で「妥協」が少しでも見える案件は「薄っぺら」に見える。経験上間違い無く「プロ」の仕事とはほど遠い内容となる。尾行や内偵の調査内容に関係なくその傾向は表れ、「そこが依頼人の満足」につながると理解している。簡潔に「これ以上の情報」は不必要なので別の方向性や可能性に着手する。一見、当然の判断に思われるが「落とし穴」なのである。得られる情報はありったけ得る「どん欲な調査」が出来なければ「内容のある報告」にはつながらない。得られた情報を更に精査しとことん判断した結果に「次の可能性」を考えるが「正しい判断」と信じている。

報告書を一度でも作成した経験がある方ならば理解していただけると思う。

報告書の内容には「濃い部分と薄い部分」が出来る。情報が多い部分で情報が少ない部分をカバーし一冊の報告書と成るわけでバランスをとっている。御依頼者目線からは「薄い部分をモット欲しい」となるが探偵に無理は禁物で「ごり押し」の調査で結果を得ても「何倍ものリスク」が帰ってくる。例としては「側面調査のはずが本人に認知」された等の状況。個人的にも御依頼者的にも歓迎されない状況になりうる可能性は避ける。これは妥協では無く「リスク回避」と考える。

 

 

人柄が左右する

 探偵の仕事は「人柄が結果」に表れる。

丁寧な仕事が実現できている探偵社や興信所は「人材育成」に成功していると言えるだろう。人を育てる重要性は大企業から中小零細企業・個人事業主にいたるまで「良い仕事」を実現する為に欠かせないステップであり「将来どうあるべきか?」を見越した人材育成が企業のあり方に大きく関わると言える。事実、現代問題視されている「ブラック企業」と呼ばれる業務形態を当たり前に行う行為が代表的な例であり、「間違った方向性」を判断として行う人材が存在している。

多くが行うから「良い」と判断しては「企業倫理」全く機能していないといえる。

事の善し悪しを判断できる「人材」とはどのよに育つのか?個人的には「先人の背中」を見て育つと考えるが現代においてこの考え方が当てはまるかは自信がない。理由はベンチャー企業やIT企業などは「短期結成型」であり「合理性」や「利益」を少数精鋭で目標として運営されているからである。「個人の判断」が大きく企業方針に表れやすく「良きお手本」が存在しない事に基因している。

将来どうありたいか?今一度考えて個々の判断向上を目指す事が「大きな判断」を間違えない要因となりうると信じて着実に前進してゆきたいものだ。

 

浮気相手を増長させない

 浮気の証拠を獲得しパートナーが反省していれば「やり直す」準備は出来ていると言える。しかし、浮気相手の「思惑」は計り知れないため「保守」を前提とした「情報を知る」行為が重要である。

ここで言う「保守」とは「浮気相手の情報」や「生活環境」を知っておく行為の事である。最低限に知り得なければならない項目は「居住先・勤務先・家族構成」であると考える。浮気相手が将来的に「脅威」に成り得る可能性がある事や、浮気相手の開き直りから発生する「嫌がらせに近い言動」などの増長を防ぐため「浮気相手を知る」ことは最低限知って、最悪のケースに備える必要性は高い。

家族や生活を守るために必要な行為であり、確実な将来展望が期待できない状況のご家庭では「権利を最大限主張」する為に必要性が極めて高い行為であると言える。

常識ある探偵

 社会的に良識や常識がなければ「探偵業」は営んでゆけないと言える。

一般常識があり「適切な判断」が下せる探偵は頼もしく依頼する価値があると言える。問い合わせや相談の段階で「探偵との会話」の中に「常識外れな判断」や「見当違いの認識」がある場合には依頼を見送る事が選択として望ましい。理由は簡単で「調査の無駄」が多く出るからである。

探偵が選択する調査方針が見当違いの常識や認識が基準だった場合に調査はスムーズに進行する事が無い。

長年の経験は刻一刻変化していて「日々、変化する社会」に対応した判断が求められる事は言う迄もなく、謙虚に「依頼に向かう姿勢」がある探偵であれば問題無いと言えるが「過去の結果や傾向」にとらわれすぎる調査方針はベストな状況を生み出し難い一面も持っている。