信頼関係

 探偵と依頼人の信頼は「問い合わせ」から始まり「調査報告」にいたり、その後の相談やアフターケアーなど一連の業務のなかで成立する。一言で表現するならば「積み重ね」で信頼関係は成立している。

どんなに些細な悩みでも「親切丁寧な対応」や「言葉遣い」が出来、相談内容に対する「ベストな解決策」を提案し「御依頼者と二人三脚」で取り組む姿勢が大切であり理想でもある。

もし、二人三脚でトラブル解決に取り組む姿勢が無いならば「お互いを信頼」できないと断言できる。両者に「少しでも人任せ」や「怠慢な対応」があったならばトラブルにも発展しかねないのである。当然の事ながら「依頼を請け負う立場」の探偵に関して言えば「あってはならない対応」である。

業務上最低限必要な「連絡し確認」する行為が満足に出来ない探偵は論外といえる。

あなたの大事を任せるにふさわしい「探偵や興信所」を選考する上で「当たり前」だが普通に出来ているか再確認が必要であり、将来的に信頼関係を築ける依頼先であるか?が満足な調査を遂行する上で欠かせない条件であるといえる。

デジタルな浮気心

 誰にでも脳裏によぎる「あの人素敵」の瞬間。

小なり浮気心とはそんな瞬間が継続され恋愛感情に発展するものだと考えている。男女の性別に関係なく「第三者に好意」を抱く事は誰にでも想定される。100%外出しない所謂「引きこもり」をしている人物でさえネット上で恋愛感情を抱く現代は特殊な状況を生み出している。外出する事無く恋愛が成立し交際に発展する。無駄な時間を究極に省いた恋愛が進行し、まるで「架空の人物」と恋愛しているかのような錯覚さえ引き起こす。

当然ながらデジタル恋愛は「お気に入り」が変化するように簡単に終焉することもしばしば。

女性の場合は「過去を振り返らない」恋愛が多く割り切った感情で次の恋愛に望めるのだが、こと男性の心情は女性と違い「未練を引きずる」感情が多く存在している。ネット上で繰り広げられる恋愛にはスピーディーな一面があり「浮気心」からの心変わりもアナログな恋愛と比較して「あっけない程」短期間に終焉を迎える。

現実にこのような場面を見聞きする機会を得ると、カルチャーショックと人の進化が身近なところで起こっているのだと実感でき新鮮な驚きと共に複雑な気分になる。

事前説明

 探偵が御依頼者から依頼をまかされた場合に重要な「事前のリスク」や「費用」に関わるご説明。

御依頼者に納得していただき「依頼」に着手しなければ探偵の業務は円滑に機能しないと言える。中途半端な説明やオブラートに包んだ物言いは後々「言った言わない」のトラブルに発展する典型的な公図と言える。どのような業種でも「仕事に必要な人員や経費」や「最低限の日数から算出される見積」は事前にクライアントに伝えなければ「仕事」にならない。

特に我々が手掛ける「調査」などの業務は「御依頼者の希望」にそぐわない調査結果も存在するため「事前説明」の重要性は他業種よりも比重が高いといえる。

もし、これから探偵に御依頼を検討している方は一つのポイントとして記憶にとどめて調査を依頼することが望ましく、相談した探偵業者が「都合の良い結果」だけを想定した提案しかしない場合は要注意なのである。

的を絞る

 御依頼人が何を欲しているか?

探偵が依頼人から信用を得る上で外せないポイントである。的外れな考えを提案して結果が得られない程、探偵としての評価に関わることはない。どのような方法が一番効率的で現実的に可能性が高いか?自問自答をくりかえし「最良の提案」を依頼人と調整しなければならない。

依頼人の納得がなければトラブルに発展しかねない。当たり前の探偵業務に思えるが理想的な提案が「現場にマッチするか?」は運の要素が多分にあるため100%の自信をもって依頼人に向き合える探偵など存在しない。現実は厳しいのである。

高確率で誰もが石橋を渡るような堅実な可能性にかけるか?

誰もが避けて通る吊り橋を感を頼りに突き進むか?

いずれの判断も依頼人の同意の基に行われる。

方向性のブレ

 調査の方向性が定まらない案件は無駄が多い。

御依頼人の不安定な心情や思惑が複雑に作用し「調査の方向性」に影響を及ぼす。一言でいって「あれもこれも」は調査の現場において不可能な注文に限りなく近い注文である。

探偵の提案や判断が良くない場合も希に存在するが「依頼人との調整」が出来なければ仕事にならない事は言うまでもない。全てを網羅する能力は全知全能の存在でなければ「不可能」と正直に依頼人に告げ、その上で「現実的な提案」が行えなければならないのである。

どのような業種でも「正直」に「誠実」に業務を遂行して損は無いのである。

言い方を変えるならば「損して得取る」考え方とも言えるのだろう。