赤ちゃん股関節脱臼の診断が遅れ、治りにくくなるという実態が増加しているそうです。
「先天性股関節脱臼」と言われ、生まれつき関節がはずれやすく、出生時には異常は見られなくても、その後に脱臼するケースが大半だそうです。先天性股関節脱臼は女の子に多いと言われています。診断が遅れ、治りにくくなった患者が増えてきたため日本小児整形外科学会は実態調査に乗り出しました。早期診断を徹底するため、専門家が作成した統一のチェックリストを3か月健診で導入するよう呼びかけているそうです。
確かに、私も二人の子供の親ですが、検診の際に医師の方もしくは看護士さんが赤ちゃんのオムツをはずし、足を伸ばしたり曲げたりするのを繰り返していました。しかしこれは、日常的な生活の中で、脚を締め付けずにおむつをしたり、脚をM字に開いて正面から抱いたりするなどすることにより回避できるそうです。
啓発の効果や少子化で、患者数は数十年前の10分の1(1000人中1~3人)まで激減したようです。しかし、患者の激減と知識のある医師や看護士が減ったため、0歳児検診で見つからず歩き始めてようやく診断されるケースも増えてきたと言われています。
この実態に関して、小さな子供を持つ親として心配になりました。股関節脱臼の件だけではなく、他の異常や病気も発見が遅くなり、治りにくくなったりしてしまうというニュースもいくつか見たことがあります。私たち親も病気や異常の知識があるわけではないので、医師や看護士さんにその点に関しては全てを委ねるしかありません。そのため定期的な検診は必ず受け、なおかつ信頼できる医師に出会うことが本当に大切なことなのだとあらためて思いました。