探偵に必要な認識力

御依頼者の極めてプライベートな案件を取り扱う探偵業において「探偵の基礎的な認識力」は極めて重要となる。

依頼人が思い描く「ベストな調査結果」を導き出すために「探偵がチョイスする調査手法」がマッチするかどうか?の場面で「依頼人のオーダーを認識」する力が最も必要になるからである。

依頼人の意向を探偵が「充分に認識できない」状況下で調査を実施した場合に発生する「依頼人からの要望」は調査が進行した段階で増加することは危険である。

如何に経験豊富な探偵であっても「調査前の認識違い」を調査で回復することは困難であり、必ずと言って良いほど「言った言わない」のトラブルに発展する。お互いの認識を契約時に確認し合い「充分な確認」を済ませた上で調査に着手する事がのぞましい。

基本的な事ではあるが何事「コミュニケーション欠如」は負の要素を生み出すきっかけになるので充分注意したい。

2度手間

どのような職業についていても「行った業務にミスがないか確認」する事は一般的に常識といえる。

時間を有効につかう心がけは大いにけっこうな考え方

と思うが、「確認をおこたった時間の短縮」は無意味であり2度手間3度手間の原因になる。

仕事の電話一本を例にあげても「誰に何の用件で連絡した」か意図が電話口の相手に伝わらなければ「意味不明な通話」となってしまうことだろう。

簡単な連絡の電話に2,3回の通話を要していては「常識的な業務連絡の範囲」を逸脱した状況と判断でき、改善しなければ世間的には「常識の無い業務」を行う業者との認識をうけてしまう。

基本的な事柄を曖昧にせず「基本からコツコツ積み重ねる」努力をおこたっていてはけない。

探偵業に関して言えば「依頼人との連絡や判断を仰ぐ」連絡場面で2度手間3度手間は探偵の基本的資質が表面化しやすく「探偵の信頼度」にも関わる重要なポイントとなることは常識である。

このような基本的な業務をスムーズにこなせる探偵は信頼できる要素があるとも言える。

想定できる

経験豊富な探偵は、過去のケースから得た知識と洞察を駆使し、御依頼者の相談に的確かつ具体的なアドバイスを提供することが期待されます。良心的な探偵は、御依頼者がどのような結末を望んでいるかを理解し、それに基づいて適切な調査方針を提案します。これには必要な調査方法の日数や概算の調査費用も含まれます。

一方で、営利目的の探偵にはいくつかの特徴が見られます。まず、彼らは調査の要点を理解していない傾向があり、無駄な調査を提案することがあります。彼らは一日でも多くの調査を行いたいという欲望からくるもので、調査のタイミングを無視してしまうことがあります。このような探偵の提案は、御依頼者にとっては時間と費用の無駄につながりかねません。

さらに、営利目的の探偵は御依頼者が想定する調査方法を無視し、独自の調査方法を押し付けることがあります。これによって予算を大幅に超える調査方針を提案したり、依頼者が希望する調査期限を理解せずに無理な提案を行ったりすることがあります。これらの行為は、営利目的が優先され、依頼者にとっては大きなリスクとなる可能性が高いです。

御依頼者が探偵との面談や相談を行う際には、これらのポイントに留意する必要があります。要点を理解していない、無駄な調査を提案するような探偵は信頼性が低く、契約に際しては慎重な検討が必要です。営利目的が前面に出てしまうような探偵との契約は避け、相談と依頼において御依頼者が安心できる選択をすることが重要です。

依頼人からの信頼

 探偵と依頼人のあいだには「信頼関係」が重要である。

少なくも「調査を頼む」理由や問題を抱え「頼りにして」依頼を探偵にする訳である。依頼を引き受ける「探偵」が依頼人の心情や立場をくみとり「結果を出す姿勢」で調査を実施しなければならない。

ここで、依頼人は「探偵を信頼」しなければ「的を得た調査」が展開されない。探偵も調査過程で得られた情報からの展望や経験からくる「先を見越したアドバイス」が依頼人を安心納得させて「目的を完遂」する。

信頼関係が成立した調査には無駄が無く「依頼人と探偵」のベストな関係性が成立する。

しかし、希にではあるが「依頼人の意向」をくみ取れない探偵業者も存在するので「問い合わせや相談」の段階で「ご自分の意向に沿った調査プランや予算にあった調査方法であるか?」を確認し焦る事無く依頼を考えて頂きたい。「事を焦った調査を実施」すると調査が行き詰まった時や小さなミスから「信頼関係」が壊れトラブルに発展する可能性があるので要注意である。

良心と人間性

 探偵は人のトラブルや不幸に立会い「克服するための業務」を実施する職業である。

良心が無い「探偵の仕事」言うまでもなく「御依頼人が求める調査結果」とはほど遠い。いい加減な言動や軽はずみな判断から「依頼人を挑発」し報酬を得ようと考えている。やはり、仕事と人間性は切っても切れない関係にあると思う。

つくづく同じ探偵業者として情けなくなる。

他社の再調査を行う機会がある度に「やりきれない」感情が湧いてくる。広告費をふんだんに使い「依頼を獲得している」探偵達の商売はある意味「探偵に似た商売」といえる。調査報告と引き換えに報酬を得る「探偵の基本的業務」を逸脱している。

探偵業界が抱える問題は「悪質な業者」が引き起こし「広告力」にものを言わせ、何度も何度も繰り返し行われ改善される見込がない。探偵に対する社会的立場や地位の向上は残念ではあるが「根本的な改善」が行われない限り望めないだろう。良い探偵に依頼をしたい御依頼者の希望に応えられる制度やシステムの構築が必要不可欠なのだろう。