価値観の違い調査費用

 探偵料金や調査料金に掛かる費用の賢い使い方のお話し。

お金持ちの「100万円」は調査費用として妥当な金額であるらしい。しかし、経済的に厳しい低所得者にとって100万円は捻出する為に苦労と時間が必要である。

書く言う私は後者であるため「価値観」は低所得者そのものである。

同じ費用を要した調査で調査結果が得られるなら問題ない。しかし、調査結果が得られない場合も存在する。低所得者にとっては大金であるため納得がいかない心情になる。結果的にみれば「毎日長時間の調査は高望み」であるといえます。

 料金トラブルにならない調査費用の使い方はズバリ「スポット調査」です。毎日、長時間の調査では結果が出る前に予算の限界を迎えてしまいます。怪しい曜日や可能性の高い時間帯を限定し、調査を実施する方法ならば「100万円で何日も調査が可能」になるのです。

行確と内偵

 行確とは「行動確認」の略語で業界での常用語です。一言で行確と言っても「浮気調査」「素行調査」「尾行調査」「追跡調査」など呼称も項目も多種多様になります。これから依頼をお考えの方には区別しずらく意味合いも重複している。

行動確認とは別のアプローチの調査方法として代表的なものが「内偵調査」に代表される「信用調査」「身上調査」「実態調査」などで、聞き込みやデータを駆使し結果を報告する。

調査方法で「調査料金」も異なりますので「ご予算にあった」調査方法のチョイスが重要であると言えるでしょう。

夫婦生活と浮気

 長い夫婦生活で山有り谷有りはどこのご夫婦でも一緒かと思います。

ただ、夫婦間に優しさや思いやりが無くなった場合は日常生活に「安心や幸せ」を感じられなく、ただただ「仕事」や「家事」に追われて生きている人生観に多少なり虚しさを覚える事でしょう。

 浮気による裏切りが「パートナーの真意」ならば信頼関係は崩れます。表面上は普通の日常を装っていても、信頼関係が崩壊した夫婦関係を再構築する事は困難であるといえます。

信頼関係を壊す浮気や不倫を、目をつぶって我慢する事が精神的にどれほど負担が大きく不安な生活を招くことか。浮気をしている当人には伺い知れる事などありません。

我々探偵の立場から浮気をされた被害者である「依頼人」の心情を理解はできます。しかし、「浮気をされる」行為に至るまでの夫婦関係を知る事が無く、お互いの主張や思いを知る事はありません。

人には長所と短所がありバランスがとれて魅力的な人格形成がなされていると思うのですが、共有した時間や馴れ合い、甘えがそのバランスに影響を及ぼします。バランスを元通りにする事は難しく時間が経てば経つほど困難ななるものなのです。

性格の不一致

 熟年離婚の理由に多い「性格の不一致」。子供達のため、世間体のため、長く夫婦生活を続けてきて「溜まりに溜まった我慢」が限界に達して「感情が濁流の如くあふれ出る」子供達が成人し独立した後の「夫婦二人だけの生活なんて絶対我慢できない!」や「本来の自分に戻り残りの人生を楽しみたい」皆さんの心の底からの願いを実際に聞く機会もしばしば。

 皆さん口をそろえて「結婚は我慢の上に成り立っている」と。著者は40代の中年男性だが、婚姻歴は無く戸籍真っ白です。結婚を考えた女性達とはタイミングがあわずじまい。ここだけの話「性格が悪いよね」や「優しくない」の捨て台詞と共に私の結婚の夢は「はかない木の葉」のようにユラユラ・・・消え去ってゆきました。

好きどうしで結婚したんだから穏やかに老後を過ごして欲しいと願う事が殆どだが、多くのかたは「離婚に積極的に行動できる」。結婚も離婚もエネルギーを使うので焦らずで良いと思う。

ベビーカーを押して浮気3

 調査を継続しさらに2週間が経とうとしていたが進展はなく、買い物や子供と散歩に出かける動きしか見せない対象者。調査が悪循環に入った。

依頼者も痺れを切らし「調査時間帯の変更」を申し出てきた。正直、これも悪循環だとは思っていたが渋々承諾し調査時間を午後から夕方に変更し再び調査に望んだ。

浮気の頻度が薄い関係なのか?などと内心考え始めた矢先に動きがあった。

15時45分に自宅からベビーカーを押して息子とともに外出する対象者。駅前で夕飯の買い物を済ませ、自宅とは方角が違う駅の北口を進行する。

「他にも買い物があるのか?」気が抜けないパターンだと緊張の糸が張りだし「視野を広く周辺の車輌に警戒」しつつの尾行が続いた。

車輌を廻していた相棒が男性車輌を確認した「パーキングに停まっています。しかも、男性は運転席に乗車したまま精算する様子がないです。」との連絡をうけた。対象者は携帯電話でメールを確認しつつ男性車輌が待つ雑居ビルに囲まれた人気のないパーキングに進んで行く。

 パーキングに駐車中の車輌から男性が下車する。対象者女性とは親子ほどの年の差がある50代後半の中年男性が車輌から下車し自然な笑顔で対象者とベビーカーを後部座席に乗せ男性も後部座席に乗り込んだ。フルスモークで車内の様子がわかりずらく時々2人の頭が寄り添い離れるを繰り返す。

 車中で大人の行為に及んでいる事は間違いないが「証拠」としては不十分な状況だった。

90分間にわたりワゴン車の後部座席を利用した「大人の行為」は終わり男性のみ車輌から下車し、パーキングを精算し対象女性の自宅方向に車輌は進行する。

 経験から「この2人の関係は依頼者との結婚より以前から続いている。」と直感した。車輌に親子を迎えた時の自然な雰囲気は身内や親しい友人そのものに他ならない。その後、自宅に一番近いコンビニで車輌は停車。対象親子は下車しわかれの「バイバイ」手を振り帰宅。

近所の目があるコンビニでも車輌を乗り付ける大胆さも付き合いの長さから出る「自然な行動」に違いなかった。

 その後の浮気調査はスムーズに進行し、「動かぬ証拠」を撮るのに時間はかからなかった。後日の依頼者と奥さんの話し合いで浮気相手の男性は「奥さんが結婚前に勤務していた会社社長」であることがわかった。