軽々しく言えない

 探偵事務所や興信所のホームページやウェブサイトの宣伝文句にある「信頼や実績」「経験豊富なスタッフ」などを目にする。正直・・・ホントに?と疑念を持たずにいられない自分がいる。

我が興信所も駆け出しと言わない迄にはなったが「日々努力と勉強」であることに間違いない。

30年以上の業歴があってもである。

探偵稼業はそれだけ経験と実績が「依頼の対応力」に直結していると言える。

ここだけの話、起業して数年の探偵に「出来る依頼」には限界があると考える。根拠は何か?「総合的な調査力」が乏しい事。長年培ってきた調査ノウハウの有無で調査力は天地程の差がひらく。簡単に言ってしまえば「出来る事が限られている」のです。

経験と実績を語るには数十年の社歴が必要かと思うのです。

 

 

人情探偵

 我々探偵はヒーローでも正義の味方でもない。職業であり報酬を得て業務を遂行している。だが、それが全てでは「世の中成り立たない」時には感情で仕事を引き受ける。正直者が馬鹿をみる世間は御免だからだ。

先輩探偵の方々も「何とかしてあげたい一心」で依頼を引き受ける。

わたしの周りの探偵達は「人情探偵」ばかりで損な役回りだ。私はそんな探偵達が世の中にいて良いと考える。モラルがあり人情や、人と人の繋がりを重んじる。商売だけでは30年以上も探偵業を続けられない、信頼や実績も得られない。

これから先も「たったひとりで何でも出来る」時代は来ないのだから、全てを自分一人で解決できる人間などいない。