日本でも決して人ごとではなくなってきた大気汚染問題。PM2•5などという汚染物質が黄砂の飛来とともに日本でも確認され越境汚染として問題となっていますよね。日本はまだ良いほうかもしれませんが、他の国では年間130万人もの人が大気汚染によって死亡しているというデータがあるそうです。尚、この数字は屋外の大気汚染によるものの死亡人数で、室内汚染を含めればなんと年間200万人もの人が死亡しているとのことです。先進国においては、室内汚染のリスクは低いですが、発展途上国では、薪の利用が多いことなどから屋外汚染よりも室内汚染の方が遥かにリスクが高いとされているそうです。大気汚染に限らず、水質汚染も中国の奥地などでは非常に深刻ですよね。
産業革命が進むにつれて、どんどん便利な社会になる一方でそれ以上に汚染されてきた私たちが暮らす地球。自然伐採も進み、空気の澄んだ場所がどんどん減ってきてしまっているのが現状ですよね。そして、大気汚染物質によってぜんそくなどの呼吸器の病気になったり、窒素酸化物や硫黄酸化物などの大気汚染物質が雨水に溶け込むと、硫酸や硝酸を生じるため酸性が強まり酸性雨になったりします。酸性雨は動植物に影響を与えたり、土壌を浸食したりするなどの被害を与えます。便利な時代は暮らしやすく、豊かな生活を送ることができますが、それに伴い、犠牲になるものがあるということを忘れてはならないですよね。美しい地球を取り戻すためにもひとりひとりの意識が大切だとあらためて感じました。