体力と精神力

 探偵は地味な日常を送っている。依頼が入ると「対象者より早起きし対象者の就寝」を見届ける。人によっては「ハードな毎日」と思う様だが慣れてしまえば問題ない。

探偵のプライベートは「地味」そのもの。(私個人の場合)

多くの依頼現場は「調査終了後帰宅し、食事して寝る」を繰り返す日常が進行してゆく。現場が「生活の場」と言っても過言ではないと思う。そんな毎日のなかで「現場にとけ込む術」を自然と体得してゆく。

個人的な考えになるが調査に日数が掛かれば掛かる程、現場にとけ込めなければ悪循環が発生する。

周辺住人の警戒心に触れたり、遠回りに対象者の身内に存在を悟られたり。これらが悪循環の最たる物と言える。全ての調査現場が悪循環になる訳ではないが「現代社会の防犯意識」が高まった事から、一昔前と同じ調査の手法では通用しない現状にある。

昔の探偵より「現代の探偵」に求められる「体力と精神力」は並大抵ではない。

小さな前進

 探偵に相談をする事に抵抗を感じる方は「他人に相談」できない悩みや「問題を抱えて」ひとりで苦しんでいる。探偵達は無料相談で悩みを聞き「解決策」があれば依頼となる。

探偵の提案する「調査方法」で問題が解決出来ればベストと思う。

相談者には「小さな決心」とも言える勇気が必要に思う。私個人に置き換えてみても「私生活の問題」を他人に相談する行為に抵抗がある。こと男女問題ならばなおさらと言える。

相談者の抱える問題が「探偵業務の範疇」を超える案件ならば探偵は知る限りのアドバイスのみで応えることしかできない。弁護士や司法書士などの分野に首を突っ込む事は法律上御法度になっているからだ。

問題解決の小さな前進は「相談」から始まる。

 

探偵になるにはどのようなことが求められるか

探偵になりたい、と思ったらどうすればいいのでしょうか。

探偵というのは、特別な資格がなくてもなれるものです。

ですので、誰でもなれるといえばなれます。

しかし、よりなりやすく、仕事をうまく進めるための条件というのはあります。

 

まずは、運転免許を取得しておきましょう。

普通免許とともに自動二輪免許があればベストですが、それが無理でしたら普通免許だけでも十分です。

張り込みの際には、車両内で張り込みをすることも珍しくはありません。

また、ターゲットの尾行の際にも、車両を使う場合が多いのです。

ターゲットも車両を使っている場合には、余計に必要になるでしょう。

 

次に必要なことといえば、体力です。

テレビや映画の探偵は、あまり強い印象が見えません。

実際の探偵の場合、力強さよりもタフさが求められます。

尾行や張り込みは長時間に及ぶ場合もあります。

また、浮気などの行為は夜遅い時間に行われることが多いので、就業時間もきわめて不規則。

そのためにはタフさが必要なのです。

 

そして、法律の知識もあるに越したことはありません。

では、どのような法律の知識が必要なのでしょうか。

まずは、探偵業法です。

これに加えて、民法に刑法、手続法やその他の特別立法の知識があると望ましいですね。

社内不倫

 浮気をする人物の心情は単純な場合が多い。

自我が満たされない日常や社会的立場から発生する自惚れ。後悔がある浮気は軽症と言えるが「自分を理解できない」大人ではない感情から発展する浮気は厄介と言える。

自己評価が高い人ほど「軽率な浮気心」を路程してしまう。

社内不倫などによく見るケースなどは「部下と上司」との間柄が代表的で社会的立場が浮気に大きく影響している。

男性に限った事ではなく社内の女性上司と男性部下の関係もケースとして目立ってきている。女性の社会進出が拍車をかけている事情が基因している。

社会の責任にする訳ではないが組織の中で働く以上「保身」が男女関係に大きく影響を及ぼしている事に間違いはない。

結婚生活継続か離婚か

 長い夫婦生活はあらためて言うことではないが「山有り谷有り」である。

夫婦間の問題は様々。

他人からすれば「たわいもない理由」で夫婦生活は破綻する。事実、過去の依頼人の多くも、我慢の限界を迎え離婚している。女性問題であったり男性問題、浮気性や浮気癖などは不治の病のように根深く依頼人を苦しめる。

最終的に婚姻生活の継続・終了を判断する材料を提供する立場にある我々探偵は「調査報告」で人生の道しるべとなりうる存在に間違いはない。

誠実に真摯に依頼を受け止め、正確な情報を提供する事にこそ探偵の存在価値がある。