仕事の大小

 探偵にとって依頼の大小は関係ない。

実際に調査を行えば理解できる簡単な事なのだが、利益に走ってしまう探偵や興信所には簡単な事が理解できないとみえる。

具体的に素行調査などで例を挙げれば「1日を要する依頼」も「10日を要する依頼」も現場の探偵達の仕事内容に変化が無く「10万円の仕事」も「100万円の仕事」もやるべき事は一緒。

短期間の依頼だから結果が出ない訳でもなく、長期間の依頼だから確実に結果が出る訳でもない。現場の探偵や調査員達は「同じモチベーション」で「自分のもてる力」で依頼にあたる。

職人気質と近い感覚が現場にはあり、この気質なくして「調査結果」は出せない思う。

信頼できる探偵とは「仕事の大小に関係なく」同じテンションで調査結果にこだわっている。

 

「まかせるよ!」

 御依頼者に言われて嬉しい言葉に「まかせるよ」がある。

当社の仕事ぶりを過去の実績から「信用」していただいていると実感出来る瞬間だからだ。本当に「探偵冥利につきる」とはこのことと感謝している。

最善を尽くす仕事がもたらす結果だが、簡単にはいかない事ばかりだ。現場の探偵達と担当相談員の連携なくしては実現しない。たった一人の怠慢も許さない仕事に対する緊張感がなければならない。

探偵や興信所の仕事は当たり前に「緊張感」がなければならない。

御依頼者の置かれた立場を考えれば当然であり、信頼に応えたい一心で依頼に向かい合わなければ「納得のゆく結果」はついてこないからだ。

ハードな毎日を経験して得られる充実を探偵達は望んでいるのかもしれない。

 

 

 

 

憧れと現実

 探偵になりたい憧れをいだく若者は多い。

探偵の現実を知って1年未満でドロップアウトする若者を目にする。探偵学校などにお金をかけて探偵を志す若者は覚悟があるのだと私個人は勝手に解釈して多くの若者を見守ってきた。

ドラマの中の「松潤」や映画のなかの「大泉洋」に憧れて探偵を志してもリアルな探偵の日常とのギャップはあまりにも差がありすぎる。

どんな職業でも同様のことが言えるが「その時々が万事」であると。

若い探偵は気がつけずに去ってゆく。5年10年探偵の飯を食って生きていけば「世間の注目する依頼」の仕事もいくつか経験する。だが、退屈な日常が多すぎて自分を試す「晴れ舞台」の前に殆どの若者は去ってしまう。正直、残念でならない。

ドラマや映画のように「手に汗にぎる緊張の瞬間」は現実の探偵にも実在する。

その依頼が来る日まで日々精進なのだと思う。

 

 

信頼のおける探偵の条件2

信頼と実績を得る事は難しい。

長年培われた経験と依頼人を裏切らない仕事振り。

言葉にする事は簡単だ。「有言実行」を継続するには並大抵の努力をハルカに越えた「倫理と道徳」を基盤にした組織の団結が必要で、個々のモラルの向上と日々の仕事をコツコツ続けなければならない。

正直なところ同業者の報告書を拝見する限り「倫理と道徳」以前の問題である「誠実」な対応が出来ない業者が実在している。

無色透明な水に墨汁を一滴たらす・・・結果、黒い水が全てになってしまう。

探偵業界の抱えている問題は「一滴の墨汁」なのだと日々考えさせられる。

信頼のおける探偵の条件

 信頼できる探偵は条件がある。

まず、「説明が明確」。

どんな調査の相談でも「明確に結果の出る方法」を説明でき、尚かつ調査のリスクも的確に予想出来る経験値とスキルを持ち合わせている。

次に、「料金が的確」に見積もれる。

判りやすい料金説明で具体的な日数で何名の調査員を使用し、調査終了時にはおおよその全費用が提示できる。

最後に、「調査手段が豊富」。

誠実な対応であり「常識を逸脱」しない探偵。
探偵業法の「違法調査」を行わないモラルを兼ね備えた探偵である。

この条件をクリアー出来る「探偵は信頼」できると言える。