依頼人の勇み足

探偵が如何に敏腕だとしても回避できないリスクが存在する。

浮気調査においてお話しすれば「依頼人が浮気を疑っている」事実を対象者が感づいており調査初日から尾行や張り込みに警戒している。このようなリスクは回避しようが無く探偵を困惑させる。

散々ご自分で探偵顔負けの尾行・張り込みを実施し「浮気の現場」を証拠として残す事ができずに尾行を感づかれてしまい「探偵に依頼」などのパターンも同様である。正直なところプロの尾行でも警戒している対象者を尾行する行為は危険である。成功・失敗以前に法的に問題がある。

無理に尾行継続すれば「迷惑防止条例やつきまとい行為」にあたる可能性が存在する。

ご自分で情報を得る行為はリスクが大きく、探偵の立場から言えば最悪の場合「浮気の事実が存在していても証拠を得られない事態」になりかねないため慎重に事をすすめていただきたい。

増加する

 最近の浮気調査・素行調査に多く言えることがある。御依頼者がご自身で尾行を行い半ば「尾行に気づかれてからの御依頼」。現場で調査を担当する者にかかる負担が大きくリスクが高い案件といえる。

正直に「ご自分での尾行」が継続できない経緯がある事を申告される御依頼者は信頼できるのだが、事前情報がないままごく普通に調査初日から「警戒心」を前面に出した調査対象を尾行する行為はどうか?と思う。お金を払いプロに依頼したのだからとの想いからそのような状況で調査を実施させようと考えたならば「大きな間違い」といえる。

どのような仕事でも「状況に応じた対応」が求められる事は言うまでもなく探偵の尾行にも同じ事が言え「事前の準備」が必要となる。結果として調査結果が得られたならば問題ないが「最悪のケース」はいつでも存在しており、出来ることならば「準備して最善を尽くした」調査を実施したいのである。