夫(妻)の不倫を疑うとき
「夫や妻の携帯が頻繁に鳴るようになった。」
「遠方に出張に行っているはずの夫を隣町でみかけた。」
など、ふとしたことがきっかけで、夫や妻の不倫を疑うことがあります。
そのようなことがあると、「うちの夫(妻)に限って不倫などするわけがない」と信じていた気持ちも一気に揺らいでしまうものです。
一旦、夫(妻)の不倫を疑いはじめると、今まで通り何もなかったかのように振る舞うのは、なかなか難しいものです。感情を抑えようとしても、冷たい態度をとってしまったり、心の不安は知らず知らずのうちに態度に現れてしまったりするでしょう。
夫婦の場合は、日常的に顔を合わせる関係性であるだけに、「夫(妻)が不倫をしているかもしれない」と思いながら、日々の生活をそれまで通りに送るのは、思いのほか困難だということを感じるでしょう。
その結果、「夫(妻)の不倫は勘違いで、実際には不倫でなかった」という場合でも、あなたの夫(妻)への態度の変化によって、関係性がギクシャクしてしまうリスクは高いでしょう。
夫(妻)の不倫が発覚したらどうする?
夫(妻)が不倫をしているかも、と感じた時に取る行動は、おもに次の4つになります。
1.友人や親に相談する
気のおけない友人や、自分の親または夫(妻)の親に相談するという人は多いようです。特に共通の友人や夫(妻)の親の場合は、夫(妻)本人へ不倫の事実の有無について問いただしてくれたり、不倫が事実である場合は不倫を止めるように促してくれたりすることが期待できるでしょう。
2.直接本人を問いただす
周りに相談できる人がいない場合や、夫婦のもめ事を知られたくない場合は、直接本人に問いただすケースが多いようです。しかしこの場合は、嘘をつかれたりうやむやにされたりすることも多く、不倫ではないとの言葉を信じることができるかどうかは、それまでの夫婦関係によっても左右されるかもしれません。また同時に、不倫を認めて謝罪を受けても、再発する可能性が高いことも否めません。
3.探偵に浮気調査を依頼する
調査費用はかかるものの、探偵に浮気調査を依頼することで、事実がはっきりと判明させることができます。探偵の浮気調査の結果、不倫の事実がないことがわかれば、夫(妻)に不倫を疑っていたことを知られずに、今まで通りの関係性を続けることができるでしょう。
また、夫(妻)の不倫が浮気調査によって発覚した場合、別れる決意があるのであれば、浮気調査を通して不倫の証拠も掴んでいるので、慰謝料請求などの行動に速やかにうつることができます。
4.気づかないふりをする
夫(妻)に不倫の臭いを感じても、別れたくない気持ちが強いほど気づかないふりをするものです。
しかし、先述した通り、「夫(妻)が不倫をしているかも」と疑いながらの夫婦生活は、心がよっぽど強くない限り、精神安定にも支障が起き、相手との関係性が悪化してしまいがちです。
なによりも、ズルズルと不倫を容認することで、夫(妻)が不倫関係から抜け出せなくなる可能性も高まるでしょう。
夫(妻)が不倫したら離婚する?
夫(妻)の不倫が判明した場合、離婚を選ぶ夫婦と関係修復を選ぶ夫婦は、約半々のようです。
夫(妻)の不倫が判明しても、相手の謝罪があれば関係修復を選ぶと判断している夫婦も少なくなく、特に、子どもの存在によって離婚を留まるという夫婦は多くなっています。
不倫かも? と感じてからの期間が短いほど、不倫相手との関係性も深まっている可能性が低く、浮気調査によって不倫が判明した場合でも、夫(妻)が反省してもとのサヤに戻りやすい傾向もあるようです。
女性は浮気が本気になりやすい?
不倫というと夫側に起こることが多いように感じるかもしれませんが、妻側に起こることも増えているようです。あるアンケ―ト調査によれば、浮気や不倫の経験がある女性は45%ほどにものぼると言います。
妻が浮気や不倫を始めてしまうきっかけは、「相手を好きになってしまった」「寂しかった」というものが多く、夫婦関係が冷めてしまった、夫が忙しいなどの状況から、夫以外の男性にときめきを求めてしまう傾向があります。
そのため、浮気や不倫をしてしまった妻の7割以上が、「浮気や不倫を後悔していない」と感じているようです。
女性の場合、関係性が浮気や不倫の場合においても、相手を本気で好きになってしまうことに罪悪感がなく、のめり込んでしまう傾向があると言えるでしょう。
浮気と不倫の違いについて
「浮気」と「不倫」の違いについて、はっきりとした定義はありません。
しかし、一般的に「浮気」は、異性から異性へ心が移りやすい多情な状況を指し、夫や妻
恋人などのパートナーがいながら他の異性に心が移ってしまうことを指します。したがって、一度きりの不貞行為の場合は「浮気」と呼ばれます。
一方で「不倫」の場合は、「倫理の道から外れる」ことを意味するので、夫婦関係があることが前提となっています。浮ついた気持ちによる一度限りの不貞行為ではなく、継続的な不貞行為を指し、肉体的な関係だけでなく精神的な関係も含まれる傾向があります。
浮気・不倫相手になる人は? 浮気・不倫のきっかけの最近の傾向
浮気や不倫のきっかけとして昔から多いのは職場関係で、7割以上が職場関係者だと言われています。
上司と部下の関係や、同僚においても、仕事やプライベートの悩みを相談しているうちに、親密な仲となることが多くなっています。
職場関係者は、毎日のように顔を合わせ、また仕事に取り組む様子も目の当たりにしていることから、浮気や不倫の願望がない人においても、相手を魅力に気づかされ、心を奪われてしまうということもあるでしょう。
相手に奥さん(旦那さん)がいると知りながら、顔を合わせる度に心がときめき、自制心が効かなくなってしまう人も少なくありません。
また、なかには社内恋愛がバレてはいけないというスリルによるドキドキが、浮気や不倫の相手へのトキメキだと感じてしまう方もいるかもしれません。
浮気や不倫のきっかけとして職場関係以外で多いのが、元彼(彼女)です。
別れた後に、ふとしたきっかけで再会した際に、お互いの仲の良かった時のよい思い出ばかりが思い出され、よりを戻してしまうカップルも少なくありません。
以前付き合っていた時よりも、お互いが精神的に成長していることから、別れた原因となったことに目をつぶることもでき、また、肉体関係だけよりを戻すというカップルもいます。
最近の傾向としては、SNSでの出会いから浮気や不倫に発展するケースが増えています。
最近では年代問わずにSNSを利用する人が増えており、SNSでの数回のやりとりから、実際に会うようになり、そのまま浮気や不倫関係に発展するといいます。
SNSでのやり取りで、気が合うなと感じてから会うため、会ってから関係が深まるまでは早い傾向があります。
風俗が良いは浮気に含まれる?
浮気や不倫の話題によく上がるのは、風俗が浮気に含まれるかどうか、ということです。
男性が風俗に行く際に、その行動を浮気だと考える人は少なく、単なる遊びだという認識の人も少なくありません。しかし、夫や風俗に行った場合に、妻は夫の行動を浮気だと捉える人は多いものです。
一方で、最近では女性向けの風俗もあり、夫婦関係で寂しさを感じる女性で利用する人も増えています。風俗を利用する妻の行動対しては、夫は浮気だと感じて許せないという意見が多いようです。
離婚理由として、夫(妻)の風俗通いを不貞行為とみなされるかどうかについては、婚姻関係が破綻しているかどうかによって決まります。
婚姻関係が破綻していないにも関わらず、風俗通いを繰り返している場合は、不貞行為の正当な理由となり得ます。一方で、夫(妻)が妻(夫)との性行ためを拒んでいたり、相手が風俗に通うことを認めたりしている場合は、離婚理由としては認められません。
つまり、婚姻関係が破綻していない場合に、浮気調査によって風俗通いの証拠が集めることができれば、離婚請求ができるということです。夫(妻)の風俗通いに悩んでいる方においても、浮気調査が役立つと言えるでしょう。