体力と精神力

 探偵は地味な日常を送っている。依頼が入ると「対象者より早起きし対象者の就寝」を見届ける。人によっては「ハードな毎日」と思う様だが慣れてしまえば問題ない。

探偵のプライベートは「地味」そのもの。(私個人の場合)

多くの依頼現場は「調査終了後帰宅し、食事して寝る」を繰り返す日常が進行してゆく。現場が「生活の場」と言っても過言ではないと思う。そんな毎日のなかで「現場にとけ込む術」を自然と体得してゆく。

個人的な考えになるが調査に日数が掛かれば掛かる程、現場にとけ込めなければ悪循環が発生する。

周辺住人の警戒心に触れたり、遠回りに対象者の身内に存在を悟られたり。これらが悪循環の最たる物と言える。全ての調査現場が悪循環になる訳ではないが「現代社会の防犯意識」が高まった事から、一昔前と同じ調査の手法では通用しない現状にある。

昔の探偵より「現代の探偵」に求められる「体力と精神力」は並大抵ではない。

憧れと現実

 探偵になりたい憧れをいだく若者は多い。

探偵の現実を知って1年未満でドロップアウトする若者を目にする。探偵学校などにお金をかけて探偵を志す若者は覚悟があるのだと私個人は勝手に解釈して多くの若者を見守ってきた。

ドラマの中の「松潤」や映画のなかの「大泉洋」に憧れて探偵を志してもリアルな探偵の日常とのギャップはあまりにも差がありすぎる。

どんな職業でも同様のことが言えるが「その時々が万事」であると。

若い探偵は気がつけずに去ってゆく。5年10年探偵の飯を食って生きていけば「世間の注目する依頼」の仕事もいくつか経験する。だが、退屈な日常が多すぎて自分を試す「晴れ舞台」の前に殆どの若者は去ってしまう。正直、残念でならない。

ドラマや映画のように「手に汗にぎる緊張の瞬間」は現実の探偵にも実在する。

その依頼が来る日まで日々精進なのだと思う。

 

 

深海の巨大な生物

深海の巨大生物の代表でもあるダイオウイカ。先日、体長9メートル、重さ180キロのダイオウイカの死骸がスペインの海岸に打ち上げられたそうです。以前、NHKでもダイオウイカの特番が組まれており、もちろん録画をして見たのですが、深海で生きるダイオウイカが浜辺に漂着するケースは実に稀だとのことでした。なので、今回陸に打ち上げられたダイオウイカの画像を見て非常に驚きました。ダイオウイカは巨大なクジラとでさえ対等に闘える深海生物で大きな目と長い足が印象的です。これまでにマッコウクジラの体表にダイオウイカの吸盤の跡が見つかったり、マッコウクジラがダイオウイカをくわえて海面近くまで上昇、仲間とともに食べているようすなどが捉えられていることからクジラと闘う巨大なイカとして注目されたようです。深海でダイオウイカとマッコウクジラは死闘を繰り広げていると考えられるとのことですが、その映像はやはり鮮明に撮影するのがとても難しいらしく、シュミレーションやアニメーションでの映像が多いのです。あれだけ深い海の中で巨大生物が2匹で闘う姿を鮮明に撮影することができたら、大ニュースですよね。実際に、陸に漂着したダイオウイカは非常に珍しいので博物館に展示されるようですが、私もぜひ見てみたいと思いました。日本でも ぜひ展示してくれたら嬉しいです。その迫力はきっと言葉を失ってしまうほどでしょうね。海の生物が好きすぎて娘が持っている海の生物の図鑑を私まで真剣になって見てしまうのでした。」

デザインあ

私は小さな子供がいるので、朝や夕方子供と一緒にEテレ教育テレビの番組を見ることがあります。その中でも個人的に私が好きな番組は「デザインあ」という番組です。身の回りにあるものをデザインの視点から見つめ直すことで「デザインの面白さ」を伝えつつ子供たちの「デザイン的な感性と視点」を育むことを目的としているこの番組は今までになかったような番組でとても新鮮です。そして多くのグラフィックデザイナーやミュージシャンが携わっており、とてもおしゃれな番組に仕上がっています。番組タイトルにある「あ」は50音の最初の文字であり、「デザインの面白さを学ぶ最初の入口」という番組コンセプトが込められているそうです。子供向け番組でもあり、数分間の短いコーナーをつなぎ合わせた構成となっています。基本的に一回の放送中にコーナーが重複することありませんが、時おりひとつのコーナーを連続して流すスペシャル回を放送することがあります。私が最も好きなコーナーは「ない世界」というコーナーで、「あって当然」と思われる身の回りの日用品がなかったらどうゆう時に困って、それが何の役割を果たすのか再確認をするアニメーションコーナーです。声の担当はパンツェッタ•ジローラモさんがつとめており、片言の日本語がとてもアニメに合っていて面白いのです。映像や音楽が本当に綺麗でおしゃれなので大人でも十分に楽しめる番組です。番組のコンセプトである「デザインの面白さ」を十分 に感じられます。機会があれば一度はぜひ見ていただきたい番組です。」

おおかみこどもの雨と雪

「今日か私が大好きな映画についてお話させて頂きます。子供が生まれてからなかなか映画館へ行くこともなく、レンタルで借りて来た映画を子供が寝たあとに週末など主人とたまに見るのですが、先日見た「おおかみこどもの雨と雪」は本当に心温まる素敵な映画でした。細田守監督の長編オリジナル作品の第二作として世間からも注目され話題になっていたので、既に見た方も多いと思いますが、映像が本当に綺麗だし、キャラクターのひとつひとつの行動に愛を感じることのできる映画です。東京の国立大学に通う女子大生の花が教室で知り合ったとある男と恋に落ちるところからストーリーは始まります。しかしその男はオオカミ男でした。男はそのことを花に告白し、花はそれを 受け入れ二人の子供を生みます。しかし、出産直後に男は亡くなってしまうのです。人間の花が人間とオオカミふたつの顔を持つ子供の雨と雪をたったひとりで懸命に育てていく姿が美しく感動的に描かれているアニメーション映画です。人間として生きたい雨とオオカミとして生きたい雪の葛藤する姿もとても心打たれて涙してしまいます。そして、自分も子供の親なので、子供を必死に守っていこうとする花の姿にも非常に共感でき、感動しました。尚、花の声優を女優の宮崎あおいさんがつとめており、ほんわかした雰囲気の花と宮崎さんの優しい声がとても合っていて素敵でした。細田守監督の作品をこれからもたくさん見たいと思いました。」