一人前の探偵

 私自身「探偵として力がついた」と実感したきっかけの話をしたい。丁度10年程前に困難な所在調査の案件に着手していた。探している人物は「過去に探偵をしていた」人物で在籍していた興信所も閉鎖している状況だった。

手がかりは在籍していた興信所の関係者を精査する事なのだが、閉鎖してかなりの年数が経った現地の聞き込みから得られる情報は乏しく嫌なムードが漂い始めていた。

残された情報源は閉鎖謄本をさかのぼり役員欄をありったけ取得し、関係者を片っ端からあたる、まさに靴底をすりへらした調査だった。

 

 

 

 

機材に優しくない季節

 機材に負担がかかる季節は夏場です。電子機器に湿度と高温は大敵で時として不具合をおこします。

事務所の機材も私物も同じようにメンテナンスしてはいるのですが、使用頻度が高い機材の消耗からくる不具合は避けようがありません。

私物ほど使用頻度が高く精度が高い機材を購入するため・・・・・故障のショックは精神的にダメージが大きく仕事へのテンションも下がって具合が悪い。

最近のデジタル機器はアナログ時代に比べ消耗品の耐久性が落ちた感がある。

製品をある程度のサイクルで新調させたいメーカーの意図も理解出来る。

しかし、使い捨てよりなスタンスの製品は名機と呼ばれるシンボル的製品を生み出す事からかけ離れているし、企業を長い目でみた時の消費者が持つイメージも決して良くない。

まさに大きなループの悪循環。

一消費者の意見としては「値段がそれなりでも付加価値があれば大満足であり、購買意欲を強くそそられます。」どうか、そんな日本の企業がこの先増える事を期待したい。

 

 

アナログ探偵だった頃2

 世間をさわがす大事件だけに警察もピリピリしていた矢先だった。対象者が入ったマンションと警察署にはさまれる形で調査を続行するしか方法がなく感覚的に嫌な予感をもって仕事を続けた。

一時間を経過した時に一人の中年男性がこちらにむかって歩いてくる。後方、側面にも中年男性4名に囲まれた。あっと言う間に車輌のドアをすべて塞がれ職務質問をうけた。

こちらの言い分を信じていない様子。

探偵で仕事中にもかかわらず刑事5名に連れられ署内で取り調べを受ける事になった。

職業柄刑事さんと話す機会があったため楽しい談笑の取り調べになって無罪放免で警察を出たときにはすでに対象車両は無く、探偵事務所の所長に大目玉をくらってしまった。

映画や小説のような場面は過去の記憶にあるが警察官の立ち回りの用意周到さが未だに忘れられない鮮烈な状況だった。

 

 

アナログ探偵だったころ

 秋が近づくと思い出す。まだ、私が20代の若造で先輩探偵の足を引っ張っていた頃。毎日のように調査現場を数軒はしごしたりと多忙な日々を送っていた。早朝から深夜まで仕事で、寝る以外の時間は尾行尾行尾行・・・・(疲れて帰宅できず車中泊もざらにあった)

そんな秋の日曜日、千葉県某所の浮気調査を一人で行っていた。当時は機材もアナログで広域無線だけがデジタルだったと記憶している。その日の調査も終盤にさしかかったところで対象者が車輌で警察署裏に在するマンションに入った。当時としては新しいオーロックで対象者がどの部屋に入ったかつきとめられなかった。

警察署は地下鉄サリン事件以降警戒が厳しく警備の警官が立哨するようになった。

 

女心と秋の空

9月が訪れ、台風の影響で全国的に不安定な空模様となっています。雲が速く流れ、まだ残る残暑の中で秋の気配を感じるこの季節。しかし、秋といえば台風シーズンでもあり、警戒が必要な時期です。一方で、この季節を心待ちにしているのは、心身ともに鍛え抜かれたリアルサーファーたちだけかもしれません。

「女心と秋の空」とは、変化しやすい秋の天気を移ろいやすい女性の心に例えた言葉ですが、現代の女性像はそうした古典的な表現にはマッチしづらい傾向があると個人的に感じています。特に、「女心」の表現は複雑で繊細な心境を指すものでしたが、現代においてはむしろ「男性」に当てはまるのではないでしょうか?繊細でか弱い草食系男子が世間に広く認知され、男女平等の観点からも社会的な立場においても女性と男性の優劣が相対的に変わってきたと感じます。特に、現代女性が示す強さは目を見張るものがあります。

男女関係の変遷と現代の女性の強さ

我々が仕事上で関わる男女問題においても同様の傾向を感じます。女性がぶれない姿勢を持ち、自らの生活力を高める中で「子供は欲しいけれど、旦那はいらない」といった選択が増えています。これは自活力の向上や、結婚において女性が抱く魅了が減少していることが背景にあるかもしれません。現代の結婚生活において女性の負担が大きく、共働きが当たり前になっても、普通の生活は難しいとの判断が広まっているからでしょう。

現代男性には微妙な扱いが増えていると感じます。離婚問題においても、生活力の弱い男性が離婚後の養育費負担を求められることが一般的になっています。女性の社会進出や経済的な自立が進む中で、男女関係においても一定の変革が見られるのは事実です。

男女関係の変遷と現代社会の転換

このような変遷は、男女関係において新たな局面を迎えつつあることを示唆しています。社会進出する女性が増え、女性の独立心や強さがより強調される中で、男性はその微妙な立場に立たされているようにも思います。

現代社会が「女性主流」に向かって進んでいると感じるのは、私だけでしょうか?確かに男女平等は社会の健全な発展に不可欠な要素ですが、その進展がある程度の男性の立場を脅かす形になっているようにも感じられます。

まとめ:男女関係の変化と新たな課題

秋の訪れとともに感じる不安定な天気。それと同様に、男女関係も変遷を続けています。女性の進出や独立心の強まりは喜ばしいことであり、社会全体の発展に寄与していますが、同時に男性にとっても新たな課題が生まれているのは事実です。どのような形で男女関係が進化していくのか、今後も注目が集まります。