調べるべき理由
配偶者が不倫をしていると知ったときに、ショックを受ける方は多いと思います。しかし、今後のためにもまずは冷静になって情報収集をするのがおすすめです。
あとあと損をしないためには、不倫の状況を探り配偶者の身元を調べておく必要があります。特に、不倫相手の身元情報が判明していれば、その後の話し合いも有利に進めやすくなるのです。
ここでは、不倫されたときに不倫相手の身元を調べるべき理由について解説いたします。
配偶者の不倫相手の身元を調べるべき理由5つ
不倫の状況を明らかにできる
配偶者が自分の知らないところで何をしているのか、どのような人と会っているのかが分からないという状況は、非常に不安を感じさせるものです。特に、配偶者の行動が普段とは異なり、怪しいと感じるような振る舞いや外出が増えた場合、その疑念はますます大きくなることでしょう。こうした不安を抱えたまま日常を過ごすのは精神的にも非常に負担が大きく、何らかの形でその状況を明らかにしたいという思いが強まるのも無理はありません。
そのため、もし配偶者が不倫をしていると疑われる場合、相手の身元を明らかにすることは重要なステップとなります。不倫相手の身元が分かっていれば、たとえ今すぐに行動を起こすつもりがなかったとしても、今後のために備えておくことができます。不倫相手の情報を把握しておくことで、将来的に何かしらの問題が発生した際に迅速に対応できる可能性が高まります。例えば、配偶者との話し合いが必要になったり、法的措置を検討する際には、不倫相手の情報が役立つことが多いです。
また、不倫相手の身元が判明することで、精神的な安定を得ることができるケースも少なくありません。具体的な相手の情報が分からないまま不安を抱え続けるよりも、相手の正体が明らかになることで、冷静に状況を把握し、次の行動を考えることができるからです。さらに、不倫相手の情報は、今後の切り札となる可能性が高く、配偶者との交渉や法的な対応においても重要な役割を果たすでしょう。
不倫問題は感情的な側面が強く、冷静な判断が難しい場合も多いため、状況を明らかにしておくことは、自分自身のためにも大切なプロセスです。
話し合いができる
不倫問題に直面した際、多くの人はまず不倫相手と直接話し合いをしたいと考えるでしょう。慰謝料請求や法的措置を取る前に、相手と向き合い、状況を確認し、今後の対応について話し合いたいと思うのは自然な感情です。不倫相手の身元が判明すれば、連絡を取って話し合いの場を設けることが可能となり、直接顔を合わせて対話することで何かしらの解決策を模索することができるかもしれません。
しかし、話し合いをするだけで問題がすぐに解決するとは限りません。配偶者と不倫相手が既に合意の上で関係を終わらせようと考えている場合や、不倫相手が不倫が発覚したことをきっかけに反省し、「もう二度と会わない」とその場で約束してくれるケースもあるでしょう。そうした場合、話し合いによってある程度の解決が見込まれるかもしれません。
一方で、すべての不倫相手が素直に話し合いに応じるわけではありません。「出来心だった」や「相手から誘われた」など、言い訳を重ねたり、自分の責任を軽く見せようとするケースも少なくないでしょう。また、話し合いの中で逆ギレされたり、攻撃的な態度を取られることもあります。特に不倫が長期間にわたる場合や、不倫相手が感情的に強く依存している場合には、十分な話し合いが成立しないこともあります。こういった状況下では、冷静な対話が難しくなるため、問題の解決には時間がかかる可能性があります。
さらに、不倫をされた側が感情的になりすぎてしまい、冷静に話し合いができないこともよくあります。怒りや悲しみが強すぎて、相手と建設的な対話ができず、逆に問題がこじれてしまうことも考えられます。こうしたリスクを避けるためには、不倫相手との話し合いに臨む際に、家族や友人など信頼できる第三者に同行してもらうことが一つの対策として有効です。冷静な視点で状況を見守ってもらうことで、感情的な暴発を防ぎ、話し合いがスムーズに進む可能性が高まります。また、第三者の存在は、安全面でもサポートとなり、不倫相手が感情的になった場合にも対処しやすくなります。
最終的に、不倫相手との話し合いは、問題を解決するための重要なステップの一つですが、常にすんなりと進むとは限らないことを理解し、適切な準備をして臨むことが大切です。
慰謝料請求ができる
不倫をされた場合には、精神的な苦痛を受けた代償として慰謝料の請求が可能となります。
慰謝料請求をするためには相手の身元の把握が必要不可欠です。まずは不倫相手に対して内容証明郵便という通知を出して、慰謝料請求の通告をします。このとき、不倫相手の住所や連絡先が分からなければ通知を発送することができないのです。
内容証明郵便は送付した日や相手が受け取った日が郵便局に記録されるため、確実に相手に通告することが可能となります。
中には、身元が知られ慰謝料を請求された段階で引っ越して逃げようとする人もいるものです。こういったときのためにも、不倫相手の現住所だけでなく実家や勤務先といったあらゆる情報を収集しておくのが効果的です。
慰謝料未払い時には差し押さえができる
慰謝料を請求したときに、不倫相手が「そんなお金はない」「払えない」と突っぱねるケースは意外と多いものです。しかし、不倫をされた側が精神的な苦痛を受けたことは事実なので、逃げ得を許すわけにはいきません。
慰謝料未払いのトラブルが起きた場合には、会社の給料から慰謝料分を差し押さえるという処置ができます。ただし、そのためには不倫相手の勤務先の情報を把握しておく必要があります。
給与の差し押さえは国や自治体がおこなうのではなく、不倫された側が直接手続きできます。また、相手に銀行口座の情報を開示させた場合には、口座の差し押さえといった処置も可能です。
実際に差し押さえをするかどうかは別として、不倫相手に慰謝料を請求するときに「支払えない場合には差し押さえとなります」と通告しておけば、未払いで逃げられるような事態を防ぎやすくなります。
法的な効力をもつ約束ができる
不倫相手に対して接触禁止誓約書を取り交わすという選択肢もあります。
接触禁止誓約書とは、配偶者と不倫相手とが二度と会わないことを約束させる書面です。不倫されたものの夫婦関係を継続したいという場合、関係修復後に裏切りが起きないよう対処しておく必要があります。浮気相手の身元がわかっていれば、接触禁止誓約書を発行することが可能となるのです。
接触禁止誓約書には、もし約束を破った場合には違約金を請求するという内容を記載できます。ほかに「相手の家族や勤務先に報告する」といった条件を付けて不倫を防ぐという方法もあります。
把握しておくべき身元情報の種類とは?
「配偶者の浮気が判明したものの、不倫相手に関する情報がまったくない」という状況から調査をスタートさせることもあるかもしれません。こういったときには、まずは不倫相手の氏名を調べることから始めたいものです。
氏名のほか、住所や電話番号、メールアドレスなどの連絡先が判明していれば、相手に通知を送ることができます。また、勤務先情報が分かれば慰謝料請求の話し合いを有利に進められる可能性が高まります。
不倫相手が既婚者かどうかを調べることも大切です。相手が既婚者の場合にはダブル不倫ということになるため、相手の家族を巻き込んだトラブルに発展する可能性についても考えなければならないのです。
ほかに生年月日や学歴、実家の住所、交友関係、SNSアカウントなど、今後に向けてあらゆる情報を集めておくのがおすすめです。
配偶者の不倫相手の身元は自分で調べられる?
情報がほとんどない状態で配偶者の不倫相手の身元を特定するのはかなり難しいものです。
不倫相手の身元が分かりそうなものといえばやはり配偶者のスマホですが、スキをみてスマホチェックするのはリスクが高いといえるでしょう。もしも配偶者にスマホチェックがバレた場合には、相手に警戒心を抱かせたり、逆ギレされたりする可能性があります。
ほかに、パートナーの尾行や張り込み、GPSの設置といった調査方法も考えられます。しかし、これらの方法はときに違法行為となり、トラブルに発展する恐れもあるので注意しましょう。
配偶者の不倫相手の身元が分からないときの対処法
配偶者の不倫相手の身元調査は、プロに調べてもらうのがおすすめです。
興信所に行って相談をすれば、調査員が不倫相手の身元を調べ上げてくれます。興信所の調査員はこれまで多くの身元調査や身辺調査、不倫調査を手掛けてきたため、調査に関するあらゆるノウハウを持ち合わせているのです。
もちろん、法律に従って調査をするため調べきれない内容もあるかもしれません。しかし多くの場合、限られた情報からでも相手の住所や電話番号、勤務先といったさまざまな情報を得ることができます。また、調査の状況によっては、不倫の決定的な証拠を手に入れてくれることもあるのでぜひ任せてみましょう。
不倫相手の身元が分かったあとの対処法
配偶者の不倫が明らかになったとき、その後の対処法としてどのような選択をするのかは非常に重要な問題です。不倫が夫婦関係に及ぼす影響は計り知れず、感情的なダメージも大きいため、冷静に対応することが難しいことが多いです。しかしながら、問題に直面した際には、いくつかの選択肢を慎重に検討する必要があります。
まず、不倫が原因で夫婦関係が修復不可能なほど悪化し、完全に破綻してしまった場合には、離婚を選択するケースが少なくありません。離婚を決意するにあたっては、法律的な手続きや財産分与、子どもの親権など、多くの課題が生じるため、しっかりと準備をしておくことが必要です。また、離婚後の生活設計や経済的な自立についても考慮しなければならず、不倫相手や配偶者に対して慰謝料請求を検討することも一般的です。
一方で、離婚という決断にすぐには至らず、まずは別居して距離を置きながら、今後の方針をじっくりと考えるケースも見られます。この場合、夫婦間での冷却期間を設け、双方が冷静に状況を振り返り、感情的な衝突を避けることが目的です。別居中にカウンセリングや話し合いを重ねることで、最終的に離婚するか、それとも関係修復に向けて努力するかを決めることができるでしょう。別居は、感情が高ぶる状態で即座に離婚を選ばず、慎重に将来を見据えた行動を取るための一つの手段と言えます。
また、離婚をせずに夫婦関係を継続し、再び信頼を築き上げようとする方も少なくありません。これは、家族としての絆を重視し、特に子どもがいる場合には、家庭を守るために夫婦関係を維持することを選ぶケースです。この選択肢を選ぶ場合でも、不倫という裏切りを乗り越えるためには、多大な努力と時間が必要です。信頼を回復し、再び強い絆を築くためには、双方が真摯に向き合い、問題に取り組む覚悟が求められます。
どのような選択をするにしても、不倫相手の情報は今後の行動を決定する上で、極めて重要な要素となります。不倫相手の身元が判明していれば、適切な対応を取るための材料が揃い、次のステップに進むための判断がしやすくなります。逆に、相手の情報が何も分からない状態では、何らかの行動を起こすことが難しく、悔しい思いをしたり、泣き寝入りせざるを得ない状況に追い込まれることもあります。
例えば、不倫相手に対して慰謝料を請求する場合、その相手の身元が明らかでなければ、請求手続き自体が進められません。また、慰謝料請求だけでなく、不倫相手に対する警告や、今後一切の接触を禁止する誓約書を送付する際にも、相手の身元情報が必要不可欠です。さらに、法的措置を取る場合には、不倫相手の正確な住所や連絡先がなければ、訴訟を起こすことすらできません。このように、不倫相手の情報が分からないと、取れるべき行動の選択肢が狭まってしまうのです。
配偶者の不倫に対応するためには、まずは相手の情報をしっかりと把握し、その上で適切な対策を講じることが不可欠です。例えば、離婚を考えている場合でも、慰謝料請求を検討している場合でも、不倫相手の情報があれば、より効果的に行動を進めることができます。さらに、夫婦関係を修復するために不倫を終わらせたいと考えている場合にも、相手に対して直接的な働きかけを行うための情報が必要となります。
情報収集が難しい場合、探偵や興信所に依頼することも一つの選択肢です。専門的な調査機関に依頼することで、不倫相手の身元を確実に把握し、その後の対応を計画的に進めることが可能となります。興信所や探偵は、不倫問題に関する調査のプロフェッショナルであり、合法的に情報を収集してくれるため、安心して依頼することができます。
どのような対応を取るにせよ、まずは不倫相手の情報を確保することが第一歩となります。その上で、自分自身がどのような道を選ぶのかを冷静に判断し、悔いのない決断を下すために必要な準備を整えておくことが大切です。