「早いもので、私の探偵暮らしは30年たった。ひょんなことから飛び込んだ世界だったが、なぜか性に合っているらしく、これまで仕事が嫌になったり、転職を考えたことは一度もない。
最近では、探偵が天職だと思えるようになったし周囲の人たちにもそのように自信を持って言えるようになった。
ただ、ときどきなぜこんなに長く続けてこられたかと自問することもある。
私が勤めていた大手調査会社を辞め、神田駅前の雑居ビルで探偵事務所を始めた頃は、世の中の人々の探偵を見る目も低く、何となくうさん臭い業種だとの見方が一般的だったと思う。
私は、自身の経験と下積みから今では本当の探偵に徹して人生を送っている。なかなか楽しい人生である。
質の良い、そして、人間的に温かく、情のある探偵を養成しようと真剣に私の元を尋ねてきた若者にはしっかりと指導をしている。」
しっかりした探偵・興信所を選ぶ
或るベテラン探偵の方のお言葉を上記に紹介させて頂きました。
探偵学校は増加している傾向にありますが、高額な授業料を支払って学んだだけでは、実際の探偵業務を遂行するには不十分です。探偵として本当に成長するためには、ただ学ぶだけでなく、実際に探偵事務所や興信所に所属して現場での経験を積むことが不可欠です。理論だけでなく、実務経験がなければ、真の探偵としてのスキルや知識を身につけることは難しいと考えています。
探偵業務は非常に奥深く、単に数年の経験だけではその全貌を理解することはできません。本物の探偵を育成するには、多くの経験を積んできた探偵経験者が指導に当たる必要があります。いい加減な指導ではなく、実践的な知識とスキルを持つ講師によって、本物の探偵が育成されるべきです。探偵業界の深い知識と経験を持つ指導者が、業務の本質や高度な技術を教えることで、より優れた探偵が育つと信じています。
私がこんなにこだわるのは、探偵業務の重要性とその難しさを理解しているからです。たとえば、運転技術の習得には多大な努力と苦労が伴います。尾行調査の原点とも言えるこのスキルは、単なる運転技術以上のもので、探偵の基本的な能力の一つです。プロの運転手の尾行も存在しますが、探偵の車両追尾はその精度が大きく異なります。探偵は、より緻密で繊細な操作が求められるため、高度な運転技術が必要です。
当興信所では、長期間にわたる研修を経なければ現場での戦力として認められることはありません。この研修期間中に、探偵としての実践的なスキルや知識が培われ、初めて現場での業務を任されることになります。このような徹底した研修を経ることで、探偵としての高い専門性と信頼性が確保されるのです。
このように、探偵業務には相当な経験と専門的なスキルが求められます。そのため、学ぶだけではなく、実務経験を積むことが非常に重要であり、探偵業界での真のプロフェッショナルとして成長するためには、多くの努力と実績が必要です。このようなこだわりを持つことは、探偵業務の質を高め、依頼者に対して信頼性の高いサービスを提供するために不可欠な要素だと考えています。
基本が大切
探偵業務において、基礎的な技術や知識を丁寧に学ぶことは極めて重要です。基本をしっかりと身につけることで、業務を進める上での土台が築かれます。特に実践を通じて学ぶことが、知識を深め、技術を体に染み込ませる最も効果的な方法です。実際の現場で体験することで、理論だけでは得られない実践的なスキルや感覚が養われ、これが後々の業務に大いに役立つことは間違いありません。
契約書の作成方法や、業務に必要なごく基礎的な知識も、探偵業務においては非常に重要です。契約書の内容を正確に理解し、適切に作成することは、依頼者との信頼関係を築くための基本です。探偵業務では、法律や契約に関する知識が必須であり、これを怠ると後々のトラブルの原因になることがあります。したがって、契約関連の基本知識をしっかりと学んでおくことが大切です。
尾行は探偵業務における一番の腕の見せ所ともいえます。素行調査や浮気調査など、さまざまな場面で尾行技術が必要とされます。尾行の技術は、歩行での尾行から車両を使用した追跡まで、幅広いシチュエーションで活用されます。どのような状況でも「基本」を忘れずに実践することが求められます。尾行を成功させるためには、相手の行動を正確に観察し、細心の注意を払って接触を避ける技術が必要です。
歩行による尾行では、足音や歩調を慎重に管理し、相手に気付かれないようにすることが重要です。車両を使用する場合も、運転技術や車両の操作に加えて、周囲の交通状況を把握しながらスムーズに尾行する必要があります。どちらの場合でも、基本的な技術を徹底し、確実な成果を上げるために不断の努力が求められます。
このように、探偵業務における基礎的なスキルをしっかりと習得し、実践から学ぶことは、業務の成功と信頼性を高めるための重要なステップです。基本をおろそかにせず、常に高い技術を持って業務に臨むことで、依頼者に対して確かな成果を提供することができるのです。
人情味ある探偵でいたい
金銭の為だけに仕事はしたくないですね。
困っている人だから当興信所を訪ねてくるのです。相手の立場を良く理解し、心の通う相談を心がけています。
そんな探偵を育て上げるのが私の理想でもあり、当興信所の探偵育成の指針です。
女性で探偵になりたい方へ
現代社会では、女性の社会進出が著しく進んでおり、多くの女性がさまざまな分野で活躍しています。事務職や販売、接客業など、多くの業種で女性が重要な役割を担っていることは周知の事実です。探偵業界も例外ではなく、事務や受付業務を担当する女性スタッフが多く見られますが、最近では調査業務の分野でも女性の活躍が目立っています。
探偵や興信所の調査分野においても、女性調査員が積極的に活躍しているのです。特に浮気や不倫調査などの素行調査において、調査対象者が女性である場合には、女性調査員の活躍が非常に効果的であることがよくあります。女性調査員が尾行を担当することで、調査対象者の女性が自然に振る舞いやすく、調査が円滑に進むケースが多く見受けられます。
具体的には、女性調査員は調査対象者の女性に対して、より親しみやすく、自然に接触できる場合があります。これは、調査対象者が女性である場合、同性である女性調査員が尾行することで、相手の警戒心が和らぐからです。調査対象者が女性の場合、男性調査員よりも女性調査員の方が目立たず、自然な形で調査を進めることができるため、調査の成功率が高まることが多いです。
また、女性調査員は、特に女性のライフスタイルや行動パターンに対する理解が深い場合があり、これが調査の精度を高める要因となります。女性同士のコミュニケーションや細やかな観察力を活かして、より的確な情報を収集することができます。
このように、探偵業界における女性調査員の存在は、調査の質や成功率に大きな影響を与えています。女性調査員が調査業務において重要な役割を果たしており、そのスキルや経験は探偵業務の中で非常に貴重なものとなっています。社会の変化に伴い、探偵業界でも女性がその能力を活かし、重要なポジションを占めるようになっているのです。
女性調査員のメリット
時として対象女性の中にはウインドウショッピングの好きな人もおられます。
不倫相手と会う数時間前には家を出て、ウインドウショッピングを楽しんだり、もしかしたら不倫相手にプレゼントを購入するのかもしれません。
その際、女性専門の装飾品売り場などを散策されると男性調査員ではなかなか近づけません。
まして都心では百貨店やファッションビルなども大型でフロア自体が女性専門のフロアとなっている商業施設も多く、男性調査員2~3人がそれぞれうろうろしていてもそれだけでかなり目立ってしまいます。
そんな時に女性調査員が1人いるだけでどんなに心強く感じるか、経験のある男性調査員諸君も多いと思います。
またアベックを装うこともでき、夜間の尾行などでも対象者に不安を与えません。
更に調査対象者が男性であれ、女性であれ、それぞれの不倫相手と合流し、ラブホテルなどに入った際、アベックを装って続けて入ることができ、フロントでチェックインの様子なども撮影が可能で、調査報告書の価値を高めることもできます。
また上手く隣室が取れれば、そのままこちらもチェックインし隣室の会話などの録音も可能になります。
これが男性調査員2人だと調査対象者に怪しまれずに続けてラブホテルに入るのも厳しくなり、ホテルの入る写真のみに集中する結果となるのが殆どです。
女性は警戒されにくい
女性調査員が探偵業務で活躍する場面は尾行調査だけにとどまりません。結婚調査、身上調査、採用調査などで実施される内偵調査、すなわち聞き込み調査においても、その存在は非常に重要です。聞き込み調査は、調査対象に関する情報を得るために、関係者や関係機関に対して行う調査方法で、探偵業務の中でも特に高度なスキルと繊細な対応が求められます。
聞き込み調査の最大の難しさは、調査対象者がどれだけ協力的かに大きく依存する点です。セールスマンのように、まずは相手に対して信頼を得ることが重要であり、そのためには相手の警戒心を解く必要があります。男性調査員の中には、自分なりのテクニックやアプローチを駆使して応対を得ようと努力している者もいますが、これが簡単なことではないことも多いです。
その中で、女性調査員が持つメリットは顕著です。特に内偵調査の際には、女性調査員が相手と接することで、相手の警戒心が和らぎやすくなる傾向があります。多くのケースで、女性調査員が関わることで、相手がより自然に応対し、協力的になる確率が高くなります。このため、結果として、より多くの有益な情報を収集できる可能性が高まります。
女性調査員の柔軟な対応力や、女性ならではの親しみやすさは、内偵調査において非常に効果的です。女性調査員が行う聞き込み調査では、調査対象者がリラックスしやすくなり、より詳しい情報を得ることができる場合が多いです。これにより、調査の成功率が向上し、より精度の高い調査結果が得られるのです。
このように、探偵業務における女性調査員のメリットは非常に大きいものです。彼女たちのスキルや特性が、調査の質を向上させ、より信頼性の高い結果をもたらすことに貢献しています。興信所や探偵事務所における女性調査員の存在は、その業務の幅広い面で不可欠な要素となっており、業界全体のサービス向上に寄与しています。
但しメリットばかりではありません。
深夜の繁華街、特にラブホテル街や風俗街などでの張り込み調査には、女性調査員が直面する特有の課題があります。こうしたエリアでは、女性調査員一人での張り込みはしばしば困難を伴い、調査に集中することが難しくなる場合があります。周囲の反応や干渉が予想以上に多く、場合によっては身の危険を感じることも少なくありません。
このような状況では、女性調査員が独立して張り込みを行うことはリスクが高いとされます。例えば、周囲からの視線や不審な行動にさらされることがあり、これが調査の効率や安全性に影響を及ぼすことがあります。特に深夜の繁華街では、女性一人での行動が目立ちやすく、予期しないトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
このため、通常は調査は限られた人数で行うことが一般的ですが、複数の調査員でチームを組む場合もあります。例えば、複数の出入口がある場合には、それぞれの入口を担当するために調査員が分かれて張り込みを行います。しかし、限られた人数で調査を行う中で、女性調査員一人に対しては、しばしば追加のサポートが必要とされることが多いです。
そのため、女性調査員と男性調査員を組み合わせることで、調査の効率性と安全性を高めることができます。男性調査員がいることで、周囲の干渉やトラブルのリスクが軽減され、女性調査員はより安心して調査に集中することが可能になります。このように、チームでの調査が行われる際には、役割分担やサポート体制が重要になります。
とはいえ、女性調査員には独自の強みやメリットもあります。例えば、女性調査員が持つ柔軟性や、女性ならではの観察力が、調査において非常に有益であることも多いです。特に、調査対象が女性である場合には、女性調査員が接触することで、相手の警戒心が和らぎ、調査がスムーズに進むケースが増えます。
結論として、女性調査員には特有のデメリットがあるものの、そのスキルや特性は探偵業務において非常に貴重です。調査業務の中での女性調査員の役割は、多岐にわたる課題を乗り越えながらも重要なものであり、適切なサポート体制を整えることで、その能力を最大限に活かすことができます。