結果を出せるか?

どのような仕事でも「依頼主は過程よりも結果」が重要になり必要である。

探偵業務も同様であり「調査の過程はさほど重要ではなく調査結果」がどのような内容であるかが依頼主の関心である。どんなに難易度が高い調査を実施して数々の困難を乗り越え導き出した結果であっても「依頼人にとっては最終報告」にすぎない。

困難な調査方法でしか「依頼人の望む結果が得られない」案件であった場合は「時間と費用を要する調査」となる。

端的な情報収集による調査とは異なり「結果が出にくく成功率も不安定」といえるだろう。それでも結果が必要なほど「依頼人に必要性が高い案件」であるならば費用や時間も仕方ないと判断できる。

探偵が相談・契約時点でこのような「リスク想定」が経験上あったならば「依頼者に納得」していただくため「想定されるリスク説明」として丁寧に対応する義務がある。

もし、最悪の調査結果が現実に報告され「全くリスク説明がされていない場合」は良心的な探偵とは言えないだろう。誠実な対応で「依頼人の望む結果が出せるか?」が探偵に求められる姿勢と考える。

引導を渡す

浮気調査は浮気相手に対して「言い逃れのできない引導を渡す」行為に他ならない。

不倫関係で「楽しい時間を過ごした分だけ辛い後処理」もやってくる。浮気相手のパートナーから探偵に浮気調査が依頼され「動かぬ証拠」を撮影される。嘘やごまかしのきかない調査報告がパートナーに行われ「楽しい夢のような快楽は終焉」する。

浮気をしている多くの人物は「知られなければ大丈夫」と自身に言い聞かせ危険な情事を繰り返している。

しかし、偽りを重ね「パートナーをあざむき」続けた罰は必ず訪れる。

その罰が何時どのようなカタチで訪れるか個人差があるだけの話である。

数え切れない依頼人達を見て生きている探偵の言葉に嘘はない。もし、この文書に出会い「浮気をやめる」決心が付く方が存在したならば探偵冥利につきる。

熱愛破局

芸能人の恋愛ゴシップは熱愛・破局の繰り返しである。

恋愛を芸能人の話題性と考えるならば「恋多き芸能人」は話題性豊富である。意図的に売名行為(知名度向上を目的)を行い知名度の低い芸能人が有名になるハニートラップが行われることも理解できる。

周囲が気にかける話題を提供しても「人気のない芸能人」が渦中のひとでは「世間が注目」とはならない。

マスコミ各社はビッグニュースをもとめ日夜、ネタ探しに時間を費やしている。

探偵がタイアップして渦中の人を追跡し情報をもたらす場合も少なくない。自ずとプロの張り込みや追跡術はマスコミにも伝授されてゆく。写真誌が撮影する深夜デートなどの写真は探偵が普段行う撮影術と同一である。

注意を引きつける車輌を目立つ場所に停車し、他の方向より「気づかれる事なく撮影」する。怪しい車輌に気をとられた芸能人は他方への注意力が散漫になり被写体となる。撮影を行ったチームは直ぐさま撤収し写真が週刊誌に載ってはじめて「撮影してた連中が別方向に潜んでいた!」と気付くこととなる。

無駄な張り込みを行わず「対象芸能人に関する情報」から間接的に張り込みを実施しマスコミ丸出しの撮影とは異なるアプローチで撮影も可能なのである。

不倫願望と愛欲

長年の夫婦生活により「新鮮な愛情は無くなり」倦怠感と相手へのオーダーだけが感情の中に高まり「円満な夫婦生活」とはほど遠い生活環境をお過ごしの方は多いことだろう。

既婚者が恋愛に走り「不倫」を実際に行う経緯には上記の流れが存在し「結婚相手から得られない新鮮な恋愛感情」が大きな要因の一つである。

夫婦間の無関心に始まり、夫婦の営みが無くなり「恋愛感情から得られるドキドキ感」や日常から得られない快感や満足感を求めている。

不倫願望はそういった「満たされない感情」から発生し、日常生活で出会う異性に「欲求を求めて」進展する。誰もが持つ感情だが行動力が無ければ「恋愛関係」になり「交際」とはならない。

ご自分の行動力以外に不倫関係になる状況は「異性による猛烈なアプローチ」によるところが考えられる。

さほど気にも留めていない日常生活で接点をもっている異性から「好きなイベントの誘い」や「好きな店舗での外食」を頻繁に誘いを受けることにより「自分では恋愛感情のつもりはない」状況が「共有する時間が増える」ことにより「少しずつ親しい関係」に発展し「異性を受け入れはじめる」状況が考えられる。

探偵の調査により浮気が発覚した当事者の話は口を揃えて「浮気するつもりはなかった」や「いつの間にかこんなことに・・・」もしくわ「さびしかった・・・」などである。

誰しももっと素敵な生活や恋愛があるのでは?と期待する気持ちは持っている。しかし、そんな感情の多くは、潜在的に持つ「退屈な日常からの現実逃避」とも言える行動に他ならない。

謎解きは

探偵の実施する調査が難航する。多くの探偵や調査人は「現時点までの過程においての見直し」を余儀なくされる。

情報量が多すぎる案件においては「情報の優位性」から判断した「調査方針や指針」が先行し可能性による判断が基になって調査が進行してゆく。

仮に情報の「優先順位の判断」が間違っていたならば「調査は迷路」に迷い込む。

出口を調査結果とするならば「間違えない判断材料」を充分に揃えて進みたいと誰もが思い考える場面といえる。

逆に判断材料が少なく「勘による推理や謎解き」が調査の骨組みになってしまう場合は迷走し混乱する。

実際の探偵が行う調査において「裏付けの無い推理や謎解きは無意味」である。

名探偵を気取って仮説から多くの調査を実施しても空振り調査が増えるばかりで現実的な進展はのぞめないのである。

超人的な記憶力や特殊能力でも持ち合わせた探偵が実在するならば話はべつなのだが「現実の調査」はコツコツ事実を積み重ねることの繰り返しなのである。