方向性のブレ

 調査の方向性が定まらない案件は無駄が多い。

御依頼人の不安定な心情や思惑が複雑に作用し「調査の方向性」に影響を及ぼす。一言でいって「あれもこれも」は調査の現場において不可能な注文に限りなく近い注文である。

探偵の提案や判断が良くない場合も希に存在するが「依頼人との調整」が出来なければ仕事にならない事は言うまでもない。全てを網羅する能力は全知全能の存在でなければ「不可能」と正直に依頼人に告げ、その上で「現実的な提案」が行えなければならないのである。

どのような業種でも「正直」に「誠実」に業務を遂行して損は無いのである。

言い方を変えるならば「損して得取る」考え方とも言えるのだろう。

依頼人との信頼関係2

 多くの依頼人は人生の岐路に立ち、探偵に依頼をする。

信頼される探偵は「依頼人の状況」を把握しベストな調査報告するための努力を惜しまない。営利目的の探偵の存在は遺憾でならないが「信頼できる」誠実な探偵も必ず存在している事を忘れないでいただきたい。

探偵が依頼人に信頼されるには「仕事で結果」を出す以外の方法が無く、納得のゆく調査報告が一件でも多くお届け出来ることに意義があると考えている。

状況的に困難な案件などは「探偵と御依頼者の信頼関係」が調査結果に大きく影響を及ぼすため、日頃から細かな情報を開示していただき調査にのぞんでいる。当たり前の事のように聞こえがちだが「本当に大切」で現場の調査方針を左右しかねないため緊張感が必要な部分と言える。

これから探偵に依頼する方には大切な心持ちと言える。

 

 

信頼のおける探偵の条件2

信頼と実績を得る事は難しい。

長年培われた経験と依頼人を裏切らない仕事振り。

言葉にする事は簡単だ。「有言実行」を継続するには並大抵の努力をハルカに越えた「倫理と道徳」を基盤にした組織の団結が必要で、個々のモラルの向上と日々の仕事をコツコツ続けなければならない。

正直なところ同業者の報告書を拝見する限り「倫理と道徳」以前の問題である「誠実」な対応が出来ない業者が実在している。

無色透明な水に墨汁を一滴たらす・・・結果、黒い水が全てになってしまう。

探偵業界の抱えている問題は「一滴の墨汁」なのだと日々考えさせられる。

依頼人との信頼関係

 我々の仕事は依頼人あっての仕事で、それ以上でもそれ以下でもない。依頼人が誠実であれば問題なく業務は遂行される。

まれに、「正直でない」依頼人も存在する。自分に不利な事柄を棚に上げる方が代表的。探偵が依頼人のためにベストを尽くそうにも、感情が先行し対象者に先入観を抱かせては成功率も違う。

焦る感情がそうさせるのは理解できる。状況が悪いならば最初から正直に伝えて欲しい。事後報告では現場の対処が間に合わない。依頼者と探偵の協力なくしてどんな依頼も成功はないのだから。